第1689話 MiG-23ML 製作5


チェコのR.V.エアクラフト社製の‘MiG-23ML’の製作は、組立て時の確認不足から製作上の「落とし穴」にはまって中々先に進みません。
今回は途中の写真撮影を省略した所がある為、説明が判りにくくなっています。


機体前部の組立てに入る前にコックピット内部の塗装を行いました。
コックピット内部は実機写真を参考にライトブルー(Mr.COLOR #323)にロシアングリーン(Mr.COLOR #135)とホワイト(Mr.COLOR #1)を若干加えた塗料で塗り、計器板はフラットブラック(Mr.COLOR #33)で塗りました。


コックピット内部の塗装を行う際に、キャノピーの枠部分内側もコックピット内部色に塗るためにキャノピーの枠部分を除いてマスキングして、キャノピーの外側から塗装しました。
この時にキャノピーの成形が問題ないか確認を怠った為、塗装後修正が必要となりました。
キャノピーを胴体に取付けると旨く嵌合しません。
この時、悪いことに胴体側空気取入れ口の整流板を取付けていたため、キャノピーの嵌合の悪い原因箇所がよく見えなくなっていました。
胴体側のキャノピー嵌合部上部にキャノピーを受ける穴を開け、更にキャノピーの肉厚にあわせて周辺を切り出しました。


キャノピー側の胴体に接する部分も削りだし、なんとか嵌合するようになりましたが、整流板を外して確認したところ、キャノピー側を削りすぎた事が判りました。
そこでプラバンを薄く切ったものをキャノピー側に貼り付け、隙間を埋める必要が生じました。
胴体側の主翼上部とキャノピーにかけてのラインに若干段差がある為、胴体側上部にパテ盛りしました。


パテを整形しキャノピーの嵌合がなんとか整いました。
おかげでキャノピー側に塗ったコックピット内部色の塗装はやり直す事になりました。


次に胴体に垂直尾翼をあてがうと接合面に隙間が生じる事が判りました。


垂直尾翼を取付ける前に隙間を埋めるため、垂直尾翼側にパテ盛りして成型しました。
パテは垂直尾翼下部の接合面に細く盛り、固形化する前に受けとなる胴体側を唾で濡らした状態で垂直尾翼を胴体に嵌めるとパテが隙間に埋まり、且つ胴体側にパテが残らず成形することが出来ます。垂直尾翼を取り外した状態でパテが完全に固形するまで待ち、固形後はみ出したパテを整形しています。


垂直尾翼を取付ける際にズレが生じないように垂直尾翼にピンを立て、胴体側に受け穴を開けました。
胴体後部排気口周辺にシルバーリーフ(タミヤカラーTS-30)を塗りました。


垂直尾翼水平尾翼を仮組みした状態です。