作品404 Eurofighter EF-2000 Typhoon S


Eurofighter EF-2000 Typhoon S
イタリア空軍   ハセガワ   1/72
独、英、伊、スペインの共同開発した全天候戦闘攻撃機デルタ翼カナード翼を組み合わせたクローズド・カップル・デルタ翼構造を採用し優れた格闘戦能力と迎撃性能を持っている。
イタリア空軍第36航空団第10飛行隊所属機。



第1835話 ユーロファイター完成 
セガワ製“EUROFIGHTER TYPHOON single seater‘ITALIAN/SPANISH AIR FORCE’”キットで製作したイタリア空軍のユーロファイターが完成しました。


“Eurofighter Typhoon”はドイツ、イギリス、イタリア、スペインが共同で開発した第四世代戦闘機で、航空自衛隊の次期戦闘機(FX)の候補にも一時期なっていました。
三角翼とカナード翼を組み合わせたクロースカップルド・デルタ翼と呼ばれる構造を採用し、コンピュータ制御によるフライ・バイ・ワイヤによる高い飛行安定性と運動性を得ているそうです。
この方式により大きな揚力を発生させるとともに低速時や大迎角時にも安定した飛行が可能になっています。
このため短距離離着陸性能(STOL性能)や機動性に優れており、離陸に必要な距離は300m、着陸は600mで可能なため700mの滑走路があれば運用が可能といわれています。

今回製作したイタリア空軍のEF-2000 Typhoon Sはコクピット前方左側面にPIRATEと呼ばれるパッシブ赤外線空中追尾装置が取り付けられており、監視・捜索・追尾を行なっています。レーダーのように自ら電波を出さないため、逆探知される恐れがなく、標的がアフターバーナーを使用しているなど、赤外線放射が大きい場合は最大145kmも探知できるそうです。

英国や米国の防衛力に関する研究機関が試算したBVR(目視外)戦闘において、ロシアの最新鋭戦闘機Su-35に対するキルレシオは、4.5:1とF-22(10:1)に次ぐ高い評価を得ており、タイフーンが1機落とされる前にSu-35を4.5機撃墜できると評価しているそうです。


キットの評価としては一部パネルラインのスジ彫りが貧弱な点を除けば成形、部品の合いとも良好で、デカールも一定の水準に達していると思いました。

今回製作した機体はキャノピーをオープンにし、パイロットもキット付属のものを取付けました。


完成した機体はイタリア空軍第36航空団第10飛行隊所属機になります。
機体に取付けた装備は制空戦闘用となっており、空対空ミサイルAIM-120 AMRAAMを胴体下面に4発、IRIS-Tを主翼下面に4発取付けました。