作品383 Eurofighter EF-2000 Typhoon S


Eurofighter EF-2000 Typhoon S
ドイツ空軍   ハセガワ   1/72
独、英、伊、スペインの共同開発した全天候戦闘攻撃機デルタ翼カナード翼を組み合わせたクローズド・カップル・デルタ翼構造を採用し優れた格闘戦能力と迎撃性能を持っている。
ドイツ空軍第74戦闘航空団 国際共同訓練レッドフラッグ・アラスカ参加機。




第1608話 ハセガワ製EUROFIGHTER完成 
セガワから最近発売されたばかりの‘EUROFIGTER TYPOON single seater’ キットから製作したドイツ空軍所属のユーロファイターが完成しました。

このところハセガワから発売されるキットは機体の一部を変更したものが多く、このため従来キットの一部を新金型で作り直したものやデカールを替えたものが多いため若干不満を感じていました。
今回製作した‘EUROFIGTER TYPOON single seater’ は、縮尺1/72の航空機キットとしては‘Boeing F/A-18E(F) Super Hornet’ 以来、久々に全て新規金型で製作されたものではないかと思います。
最近は中国のプラモ製作会社から発売されるキットの開発力と完成度の高さに感心していましたが、久々にハセガワの技術力を評価出来るとキットと期待して製作しました。
  
完成した後の評価としては‘made in HASEGAWA’ の素晴らしさが詰まったキットと思います。
パーツの合いはもちろんの事、パネルラインだけでなくリベットも繊細なタッチで表現されており、簡単に美しい機体を再現する事ができます。また、機体に取付けるミサイル等も豊富に含まれており装備換えで製作する楽しみもありそうです。
間違いなく現時点で‘EUROFIGTER TYPOON’ のベストキットと言って良いでしょう。
若干不満な点は、空中給油プローブカバーの形状が少し違うように感じた事と主翼上面パーツ先端部分の肉厚が厚く、主翼下面パーツを貼り合わせた時に先端部分に段差が生じます。また、今回主翼下に取付けた巡航ミサイル‘TAURUS KEPD350’ が主脚カバーに干渉する事が上げられます。


‘EUROFIGTER TYPOON’ はNATO加盟の英国、ドイツ、イタリア、スペインの4カ国で共同開発した機体で、航空自衛隊の次期主力戦闘機の選定候補にも挙げられていたものです。
大型の三角翼と機首側に小さなカナード翼を配した機体は豊富な装備を取付ける事ができ、制空戦闘機や戦闘爆撃機として運用出来るだけでなく、両方を併せ持った運用が可能になっています。


今回製作した機体はドイツ空軍第74航空団所属の機体で2012年6月に開催された国際共同訓練「レッドフラッグ・アラスカ12-2」に参加したもので、‘パッシブ赤外線空中追尾装置 PIRATE’ は装備していないものです。









今回のキットは初回特典ということで展示用スタンドが付属されています。
排気口に引っかける取付け方法の他に中央増槽取付け位置に取付ける事が可能です。
今回製作した機体は先端部分におもりを入れたため機体の取付け角度を下げると倒れてしまいました。


今までのベストキットであるドイツレベル社製のキットで製作した英空軍の機体と並べてみました。