2199話 腹部大動脈瘤発見までの経緯


私の腹部大動脈瘤が見つかったのは、まったくの偶然でした。


7月中旬頃、下腹部の左足付け根付近に軽い違和感があり、これが一週間ほど継続していました。
そこで3年ぶりに大腸の内視鏡検査を受診しました。
その結果、ポリープの発生も無く正常との診断を得ました。
ところが下腹部の違和感があることから腹部超音波エコー検査も受けることにしました。
超音波エコー検査は若い検査技師が行っていましたが、一応の検査を終了した時点で、より経験者と思える検査技師を呼んで再度検査を行っていることから不安になりました。


超音波エコー検査受診後、外科医師の診察により腹部大動脈瘤との診断が下されました。
より詳細な検査として、全身のレントゲン撮影や造影剤を注入したCT検査を実施しました。
その結果、私の腹部大動脈は直径25mmほどあり、心臓から供給される血液を横隔膜より下にある臓器や両下肢に血液を送っているのですが、この大動脈が両下肢に分かれる付け根部分に直径60mmを越える袋状に膨らんだ部分があり、これが大動脈瘤との説明がありました。


動脈瘤動脈硬化の一種で、大動脈の内側の壁に小さな穴が開き、そこから漏れた血液が大動脈の外側の壁との間に溜まり、紡錘状に徐々に大きく膨らんでいき、血圧が高くなると破裂する恐れがあるとのことでした。

一般に症状が無いため、突然大動脈瘤が破裂すると血圧が急激に低下してショック状態により死亡することからサイレントキラーとも呼ばれているそうです。