第2149話 F-86F製作3


フジミ製‘F-86F SABRE’の組立は、主翼の取り付けを行いました。


胴体に主翼下面パーツを取り付けると、主翼下面パーツが浮いてしまいます。


原因は胴体内部に組み込んだコックピットパーツに含まれたエンジン部分が主翼下面パーツの主車輪収納庫とぶつかっているためと判りました。


コックピットパーツの取り付けが悪かったのか、設計上の問題かわかりませんでした。


胴体内部に組み込んだエンジン部分を少し削りました。


胴体に主翼下面パーツが勘合できるようになりました。


主翼下面を取り付けた後、主翼上面パーツを取り付けたところ主翼の長さが違うことに気が付きました。


このキットは、韓国空軍向けの機体と、フィリピン空軍向けの機体が含まれておりますが、パーツは同じ物と思っていましたが違うことをはじめて認識しました。
韓国空軍向けは主翼が長く、前縁スラットが付いた物になっています。
フィリピン空軍向けは主翼が少し短く、前縁スラットがありません。且つ、主翼上面に境界制御用と思われる小さなフィンが成型されています。組立説明書にはこの小さなフィンを取り除くように指示があります。


F-86朝鮮戦争で活躍していますが、初期の機体は北朝鮮を支援する中国空軍のMiG-15に比べ機動性が劣り、途中から前縁ラットを追加した機体が登場して優位に立つようになったと記憶しており調べてみました。
ところが前縁スラット付きの機体と境界制御付きの機体があることが判りましたが、前縁スラット無しで境界制御も無い機体があるのか判りませんでした。この小さなフィンを取り除くか悩んでしまいました。
とりあえず主翼をそのまま胴体に取り付け、接合部分の小さな段差にはパテ盛りしました。


韓国空軍用に主翼下面には前縁スラットが表現されています。


フィリピン空軍用は前縁スラットが表現されていません。


機首に組み込んだおもりの重量が十分か確認するため、韓国空軍向けの機体にエアーブレーキ扉を取り付け、水平尾翼は仮組みして機体バランスに問題が無いことを確認しました。


フィリピン空軍向けの機体はエアーブレーキを開いた状態で後付けすることにしました。


主翼取り付け部の整形を済ませました。