第2070話 A-10C製作5


米空軍の攻撃機Fairchild A-10C Thunderbolt II’ を製作する作業は、機体の改修が終わり、塗装作業に入れる状態になりました。


エンジン部を胴体に取り付け、接合部を整形した後で全体を下地処理としてサフェーサーを塗りました。


今回製作する機体はキット指定の部隊でなく、韓国に駐留する部隊にするため垂直尾翼は別工程で塗装する予定と考えていました。そこで、アカデミー製キットの垂直尾翼と実機写真を比べてみると外側にあるべきセンサーと思われる突起が無いことに気が付きました。
セガワ製キットに含まれる追加パーツにも該当する突起部品がありません。そこでハセガワ製キットの垂直尾翼を調べると、垂直尾翼に突起が付いて成型されていました。


さらにハセガワ製キットの水平尾翼も調べたところ、下面にやはりセンサーと思える突起が追加されていることがわかりました。


セガワ製キットは‘A-10C’ を発売するにあたり、従来から発売していた‘A-10A’ の基本部分の金型を変更して‘A-10C’ 化していることが判りました。
あらためてハセガワのホームページを見ると、‘A-10C’ を発売するにあたり従来型の‘A-10A’ が絶版となっていることが書かれており、水平尾翼垂直尾翼を‘A-10C’ 化したようです。
セガワ製キットは追加部品を除いて、従来品と同じと思っていた私が誤りでした。
主翼は変更が無いようにですが、元々チャフディスペンサーを成型で表現したハセガワ製とデカールで表現したアカデミー製の違いがあり、これはアカデミー製のもので進めることにしました。
このような金型更新を行ったなら、同時にパネルラインも凸モールドから凹モールドに改修してもらいたかったです。


そのような事情で、私が製作中の機体は急遽水平尾翼垂直尾翼をハセガワ製の物に交換することにしました。
パネルラインを凸モールドから凹モールドにするため、カッターでスジ彫り加工を追加して使用することにしました。


若干胴体側の取り付け部を加工することでハセガワ製水平尾翼を取り付けることができました。


垂直尾翼もハセガワ製の物にスジ彫りを加えて使用することにしました。


主翼先端の航法灯の形が違っており(ハセガワ製も)、航法灯の透明パーツを取り付ける部分の凹みをパテで埋めました。


実機写真を参考に航法灯を自作し、取り付け位置も変えて取り付けました。


胴体下面後部の排出口パイプ(?)は自作した物をしっかり取り付けました。


キャノピーは枠部分を残してマスキングしました。


垂直尾翼を仮止めし、キャノピーを嵌めると機体塗装に入れる状態になりました。
主翼先端のピトー管は真鍮パイプと真鍮棒で自作した物を取り付けました。