作品420 Mitsubishi T-2


Mitsubishi T-2
プラッツ   航空自衛隊   1/72
航空自衛隊初の国産超音速高等練習機。航空自衛隊の展示飛行チームとして有名なブルーインパルスチームの機体。




第2039話 T-2 Blue Impulse完成 
長い間、ブログ更新していませんでしたが10日ぶりのブログ更新を行います。


我が家のインターネット環境は、息子が契約したADSL回線で行っていました。
この契約を解約し、私名義で新規契約を行ったため、局内の変更と機器更新に時間が掛かり、インターネットもメールも使用できず、ブログ更新も行えませんでした。


この休止期間中にPLATZ社製‘T-2 Blue Impulse’ が完成しましたので紹介いたします。


航空自衛隊の超音速高等練習機‘三菱 T-2’ は、戦後初の国産超音速ジェット機として三菱重工を中心に1967年に開発がスタートし、1971年3月に初飛行に成功、11月には国産初の超音速飛行を記録しました。
‘三菱 T-2’ は当時の航空自衛隊の主力戦闘機F-104JやF-4EJのパイロットを養成する練習機としてT-33Aと共に使用されていました。
下の写真は航空自衛隊の練習機‘Lockheed T-33A Shooting Star’ (ハセガワ製) です。


この‘T-2’ の後席を廃止し、後席部に支援戦闘機として必要な火気管制装置や管制航法装置などの電子装置を搭載した機体が航空自衛隊支援戦闘機‘F-1’ になり1977年に初飛行に成功しました。
下の写真は‘T-2’ から生まれた支援戦闘機‘三菱 F-1’(PLATZ社製) です。


今回完成した‘T-2 Blue Impulse’ は、超音速高等練習機‘三菱T-2’ を使用機として1982年に「航空自衛隊第4航空団第21飛行隊」の戦技研究班として編成された部隊機になります。この部隊は航空自衛隊の展示飛行チーム「ブルーインパルス」の2代目として有名です。
初代「ブルーインパルス」は1960年に発足し、1964年10月10日に開幕した東京オリンピックの開会式で国立競技場上空に機体から発するスモークで五輪の輪を描いて有名になりました。
下の写真は初代「ブルーインパルス」の‘North American F-86F Sabre’(フジミ製) です。


2代目「ブルーインパルス」は1995年12月3日の展示飛行を最後に退役し、3代目「ブルーインパルス」に引き継がれました。
3代目「ブルーインパルス」は使用機体を‘川崎 T-4’ 中等練習機に更新し、現在も航空自衛隊の展示飛行チームとして活躍しています。
下の写真は3代目「ブルーインパルス」の‘Kawasaki T-4’(ハセガワ製) です。



前回の記事で機体の組立と塗装がほぼ終わった状態まで紹介しましたが、それ以降完成までの作業内容を紹介します。


特徴的な‘T-2 Blue Impulse’ カラーに機体を塗りわけましたが、更にその上にホワイトと明るいブルーの機体色デカールを貼ることにしました。
当初、機体色デカールを貼らないことも考えましたが、機体を美しく仕上げるためにデカールも使用することにしました。
デカールの形状に合わせて塗装してあったため、主翼上下面や垂直尾翼に貼るデカールは比較的問題なく貼ることができました。
ところが、胴体側面から下面に繋がる大き目のデカールは、うまく曲面に貼れないばかりか塗装した塗りわけとも若干合いませんでした。
そこで、これらのデカールは上下に2分割してから機体に貼ることにしました。
2分割したことにより、曲面に貼りやすくなったばかりか、塗装の塗りわけにも合わせることができるようになりました。
意外だったのは、明るいブルーの部分がデカールと塗装で色合いがかなり違っていたことです。
デカールの色に近い塗料は、組立説明書に書かれたライトブルー(Mr.COLOR #323)より、スカイブルー(Mr.COLOR #34)に少しフタロシアニンブルー(Mr.COLOR #322)を加えた物の方が良いと思います。
増槽を取り付けるパイロンの明るいブルーがデカールに含まれていないため、パイロン部分は前記の調色した塗料で塗り直しました。


今回製作したキットの評価としては、細部を含めパーツの成型、合いとも良好な部類と思います。
デカールは発色、強度、密着性とも大変良いのですが、前記した胴体側面から下面に繋がるデカールは、そのままでは綺麗に貼るのが難しいのではないかと思います。
更にコーションのデカールがたくさん用意されているのですが、説明書に貼る位置が明記されていないのが大変残念です。











基地間移動の際に使用する増槽を取り付けた状態です。