第2017話 嘉手納基地のF-15C製作11


アカデミー製“F-15C MSIP II”の製作は、細部の仕上げ作業を行いました。


機体に脚と車輪を取り付けました。


機首のレドーム境界近くに上下2ヵ所に取り付けた小さな突起の向きが気になり、以前横田基地で写した実機写真と比べたところ逆に取り付けたことが判りました。
組立説明書の絵も誤りと思います。
実機写真です。

  
突起修正前

  
突起を取り外し、向きを逆に取り付けました。

  
突起の付け直しにより塗装も修正しましたが、ついでに機首部側面の迷彩色のパターンも修正することにしました。
この迷彩色のパターンは機体や時期によって若干異なっており、それまで塗っていたパターンが古いため、これもついでに修正しました。
修正前の迷彩パターン

  
修正後の迷彩パターン

  
機体塗装が一応終了し、パネルラインに墨入れを行いました。
今回はグレーの細書きペンで墨入れを行ったため、控えめな印象になりました。

  
次に、付属デカールの色と印刷ずれの問題を解消する作業に入りました。
垂直尾翼に貼る部隊記号のデカールは、当初予想したとおり、文字の影として使われた白が大変発色が悪く、且つ印刷ずれが激しくなっていました。
この対策として予め垂直尾翼に塗ったホワイトの文字塗装が大変効果的になりました。
ホワイトに塗った文字に合わせてデカールを貼り、ある程度定着後にデカールの貧弱な影文字の部分を切り取りました。
小さな部隊名のところは文字のずれが生じましたが、後作業で文字周辺をタッチアップ作業で修正しました。
兜と部隊エンブレムは実機と同じく、ほとんど目立たない状態になってしまいました。


次にデカールで気になっていた点は、国籍マークの色です。
付属デカールは薄いグレーの国籍マークが4個と少し濃いグレーの国籍マークが2個付属しています。
組立説明書に示されたデカールの指示は、少し濃いグレーの国籍マークを主翼上面に貼り、薄いグレーの国籍マークは機首両側面と主翼下面に貼る様になっています。
この指示通りにデカールを使用すると国籍マークが実機と異なり、目立たなくなると思い使用方法を変えることにしました。
少し濃いグレーの国籍マークは機首両側面に貼りました。

  
主翼上面の国籍マークは薄いグレーの国籍マークを貼りました。


問題は主翼下面の国籍マークで、ここに使えるのは残った薄いグレーの国籍マークになってしまいますが、国籍マークと機体色が同色になり、まったく目立たなくなってしまいます。
そこで、手持ちのデカールの中から適当な物が無いか探しましたが、見つかりませんでした。そんな中でF-15E用のデカールの残りに黒の国籍マークが見つかり、これを使用することにしました。
主翼下面に貼った黒の国籍マークです。

  
このままではあまりに実機と国籍マークの色が異なるため、黒の国籍マークの上に薄めた機体色のグレーを重ね塗りし、色合いを少し濃いグレーの国籍マークに合わせました。

  
気になっていたデカールの問題箇所は一応クリアーしましたが、残ったデカール貼り作業や装備の取付けなどがまだ終わっていません。