作品414 Mikoyan-Gurevich MiG-29 Fulcrum


Mikoyan-Gurevich MiG-29A Fulcrum
チェコ空軍   エアーフィックス   1/72
Mig-21やMig-23の後継機として開発された高性能軽量戦闘機。米軍のF-15F-16に対抗する性能を持つと言われている。
チェコ空軍第1航空団第11飛行隊所属機。



第1971話 チェコ空軍MiG-29A完成  
エアフィックス社製‘MiG-29A FULCRUM’ が完成しました。
完成した機体はチェコ共和国空軍所属のもので1993年当時のものです。


MiG-29は旧ソ連時代に開発された戦闘機で、それまで長い間第一線で使われていたMiG-21やMiG-23の代替機として空中戦能力を高めたものとなっています。
開発は1970年代から行われ、初飛行は1977年10月で実戦配備は1983年から行われました。
特徴的なのは空気取り入れ口に蓋が付いていることで、離着陸の際に前輪によって巻き上げられた小石などがエンジンに入らないように蓋を閉められるようになっています。
離着陸時のエンジンへの空気の供給は胴体上面LERX部に設けられたルーバー付きの補助空気取り入れ口から行われる仕組みとなっています。

現在ロシア空軍の主力戦闘機はスホーイ設計局が開発した大型の長距離飛行が可能なSu-27系の機種に移っており、MiG-29は軽量戦闘機として前線での局地的な運用となっているようです。
MiG-29は旧東側諸国にも輸出されており、北朝鮮の主力戦闘機として現在も運用されています。
東欧諸国に輸出されたMiG-29は東西冷戦の終結と共に、その維持費の高さからMiG-29離れが加速しており、チェコ空軍のMiG-29もポーランドに転売されているようです。


今回製作したエアフィックス社製のキットの評価は、製作開始前の印象どおり、パーツの合いや成型にかなり問題がありましたが、それなりに手を加えると全体としての仕上がりは実機に近いシルエットになりました。
特にデカールの品質は特筆すべきくらい発色、強度とも良好で、印刷精度もすばらしいものでした。
余談ですが、チェコ空軍の国籍マークが円形の中に3等分された配色が右翼と左翼で異なっていることを始めて知りました。同じような国籍マークを使用したオランダ空軍は左右とも同じ配色になっていました。
この違いが気になりそれぞれの国旗を調べると、横に三等分されたオランダと上下に二等分され、その間に三角形が配置されたチェコと違いがあることが判りました。