作品413 Boeing F-15SG Strike Eagle


Boeing F-15SG Strike Eagle
シンガポール空軍   ハセガワ   1/72
米空軍のマルチロール機F-15Eをベースに赤外線捜索追跡装置とレーザー目標指示ポットなどを追加した韓国空軍向けF-15K Slam Eagle をシンガポール空軍向けに改めた機種。
機体の一部は韓国国内で生産されている。



第1959話 シンガポール空軍F-15SG完成
セガワ製「F-15SG STRIKE EAGLE ‘SINGAPORE AIR FORCE’」が完成しました。


スタンドランプの熱により機体の一部が変形するという「大事故」により一時製作を断念することも考えた機体ですが、何とかまとめることができました。


5月21日の記事で変形したエンジン部の膨らみを造形パテなどで修復し、機体塗装まで済ませた状態を紹介しましたが、その後もふくらみ部分の形状が左右で若干異なっている所が気になり、その部分を修正、再塗装の作業を2回繰り返して何とか満足できる状態にすることができました。
この間、機体後部に使用したパテの重さで機体がしりもちをつく様になり、排気口を外して機体の前方におもりを取り付ける必要もありました。


‘Boeing F-15SG Strike Eagle’ は米空軍の戦闘爆撃機‘Boeing F-15E Strike Eagle’ をベースに韓国空軍向けに作られた‘Boeing F-15K Slam Eagle’ の装備をシンガポール空軍向けに一部追加して生まれた機種です。
ベースとなった米空軍の戦闘爆撃機‘Boeing F-15E Strike Eagle’ はそのルーツをたどると航空自衛隊の主力戦闘機F-15Jと同じく‘Mcdonnell Douglas F-15C Eagle’ になります。このF-15CをベースにDRF化(Dual Role Fighter:複合任務戦闘機)した戦闘爆撃機が‘Boeing F-15E Strike Eagle’ で、湾岸戦争の時にイラン軍地上機動部隊攻撃で多くの戦果を上げました。

‘Boeing F-15K Slam Eagle’ との外観上の違いはコックピット側面に取り付けられたアンテナと垂直尾翼付け根最後部に取り付けられたセンサーの形状が異なっています。
‘Boeing F-15K Slam Eagle’ の紹介は2013年11月25日の記事で紹介しています。
(アンダーラインの付いた紹介をクリックすると当日の記事が見られます)


キットとしての評価は、主なパーツが古い‘Mcdonnell Douglas F-15C Eagle’ をベースに作られた物になっており、胴体背面など細かな違いもありますが全体としては特徴を良く捉えていると思います。
デカールは特に問題がありませんでした。

今回完成した機体はキャノピーをオープンにし、ミサイルなどの装備は取り付けていない駐機状態にしました。