第1901話 国立印刷局小田原工場・地球博物館見学


昨日「鎌倉市明るい選挙推進協議会」の行政施設見学会に参加してきました。
今回の見学場所はお札を印刷する「独立行政法人 国立印刷局小田原工場」と地球の自然科学面での歴史を展示する「神奈川県立 生命の星・地球博物館」の2箇所です。


この見学会は鎌倉市選挙管理委員会主催で、参加者は「鎌倉市明るい選挙推進協議会」会員の方々で、私は昨年の「宇宙航空研究開発機構JAXA)相模原キャンパス」と「神奈川県総合防災センター」見学から参加するようになりました。
最初に訪れた「独立行政法人 国立印刷局小田原工場」は紙幣(日本銀行券)を製紙から印刷まで一貫生産する国内唯一の工場で、印刷だけ行っている工場は他に2カ所あるそうです。
一般に通貨は造幣局で生産されていると思われがちですが、造幣局は硬貨の生産を行っており紙幣は国立印刷局で生産しています。


工場見学は事前説明、展示室での説明の後に印刷工場を見学しました。
私たちを案内した女性説明者は、巧妙な語り口と切れの良い説明が印象的で見学者に大変好評でした。
ところが私が質問した製紙段階でのすかしの入れ方や凹版印刷の乾燥時間などの質問は秘密という明らかにしてもらえませんでした。一番興味がある一万円札の製造原価と日本銀行への納入価格も聞くことができませんでした。
これは「特定秘密保護法」の影響でなく、純正に偽造防止のためだそうです。
勿論、写真撮影は禁止されており、展示室の一部だけ写真撮影が許されていました。
唯一写真撮影が許された一億円の札束(勿論偽物)は、重量が10kgあるそうです。


印刷工場見学で印刷機から出てきた5000円札を20枚印刷された紙を確認していた作業者を見て、この人達は毎日どんな気持ちで紙幣を眺めているのか不思議に思いました。
ちなみに紙幣に印刷された記番号はアルファベット3文字と6桁の数字で表され、その組み合わせは129億6000万通りあり、これに更に印刷色を変えることで発行数を管理しているそうです。


小田原の有名な蒲鉾屋で昼食をとってから近くの「神奈川県立 生命の星・地球博物館」に向かいました。

ここでは地球が創世された流れが詳しく展示されており、鉱物や恐竜などの化石だけでなく昆虫や植物なども含めて広範囲な自然科学を知ることができました。