作品13改 Saab AJ-37 Viggen


Saab AJ-37 Viggen
スウェーデン空軍   ハセガワ改造機   1/72
欧州にあって独自の防衛組織と装備を持つ国の戦闘機。ビゲンカナード翼を最初に実用化した機体。
キットは初期の機体であったが、雑誌「aircraft」のビゲン特集を見て全面改造を行う。胴体、主翼垂直尾翼の形状を改造。塗装も特殊なモザイクであり大変苦労した。



第1770話 サーブ・ビゲン リフォーム終了
15年以上前にハセガワ製‘SAAB AJ-37 VIGGEN’ キットを元に量産機に改造した機体のリフォームが終了しました。


スウェーデン第一次世界大戦第二次世界大戦並びに戦後の冷戦期間中も武装中立政策をとり、東西の軍事同盟にも参加しない軍事的非同盟を貫いていました。(1995年からにEUに加盟)
このため国の防衛も独自の思想に基づき行われており、地勢的要因を含め本当に必要な機能・性能を定めた航空機を独自に開発してきました。
航空基地が攻撃を受けた場合に備えて戦闘機をシェルターに格納するだけでなく農家の倉庫にも隠せる構造にし、離発着に必要な滑走路も有事には高速道路からでも迎撃可能な優れたSTOL(短距離離発着)性能を有する、堅牢な単発戦闘機という要求が掲げられています。
こうした要求を達成するためサーブ社は、デルタ翼カナード翼を付加するという前例の無い独自構成を‘SAAB AJ-37 VIGGEN’ で実用化しました。
これは、離着陸時に大仰角を強いるデルタ翼の原理的欠点を改善する目的で、その前方やや上方に小さなカナード翼を配置することで揚抗比を大幅に改善し、短距離離陸の実現と滑走路面の傷みを低減することができるようになったそうです。
このカナードデルタ翼の組み合わせは、クフィル、タイフーン、ラファール、J-10など、各国のジェット戦闘機にも以降採用されるようになりました。
また、独自の逆噴射装置を装備しており、およそ500mでの急制動着陸を可能にしているそうです。
‘SAAB AJ-37 VIGGEN’ は1967年に初飛行に成功し、1972年から最初の運用部隊が配備されました。


セガワ製‘SAAB AJ-37 VIGGEN’ キットの評価は、あまりにも古くすでに絶版(?)となっているため行わないことにします。
‘SAAB VIGGEN’ はハセガワ以外にエレール社から発売されているようですが、これも古いキットで製作した事がありません。
この先進的で印象深い機体を新たにプラモ化してくれる会社がないでしょうか?