作品394 de Havilland Vampire FB.5


de Havilland Vampire FB.5
英空軍   サイバーホビー   1/72
イギリスのde Havilland社が開発したイギリス空軍向け戦闘爆撃機。原型機の初飛行は第2次世界大戦中の1943年9月で英国製ジェット機としてはGloster Meteorについで2番目の機種にあたる。
量産機が配属されたのは第2次世界大戦後の1946年になった。改良型を含め3500機以上が生産され欧州だけでなく中東や極東の国々で採用されていた。



第1729話 DH Vampire FB.5完成 
サイバーホビー社製‘DH Vampire FB.5’ が完成しました。

デハビランド・バンパイアーは第二次世界大戦末期に開発が開始され、第二次世界大戦後に実戦配備された単発のジェット戦闘爆撃機です。


実用ジェット戦闘機はドイツ空軍が史上初めて1944年に実戦配備した双発のジェット機 メッサーシュミットMe262(戦闘機として開発されたがヒットラーの命令で爆撃機として運用され、後に迎撃戦闘機として運用された)が有名ですが、英国はこれに遅れること数週間でジェット戦闘機グロースター・ミーティアを実戦配備しました。
グロースター・ミーティアメッサーシュミットMe262と同じく双発の機体で、戦後も改良が重ねられ英空軍だけでなく英連邦友好国などにも輸出されました。
グロースター・ミーティアについては2012年4月18日の記事で紹介しています。
(アンダーラインの付いた紹介をクリックすると当日の記事が見られます)


デハビランド・バンパイアーはグロースター・ミーティアの初飛行から半年遅れの1943年9月に原型機が初飛行し、英国で2番目のジェット戦闘機になりました。
バンパイアーはミーティアと異なり単発の機体であったため、速度は劣りましたが運動性能は勝っていたそうです。
第二次世界大戦中であったため生産が遅れ、量産機が実戦配備されたのは終戦後の1946年になりました。
改良型を含め3500機以上が生産され、航空自衛隊も国産練習機の技術研究用に1機購入し、現在も航空自衛隊浜松基地に展示されているそうです。

ちなみに世界初の実用ジェット旅客機は同じデハビランド社が開発したコメットが有名です。


キットの評価としては組立てやすく、パーツの合いもキャノピーを除いて問題がなく良好でした。
デカールの発色・強度とも問題がなく良質なキットと評価しました。
残念なのはサイバーホビー社製キット共通の問題として細部の塗装指示がないことで、今回も苦労しました。









バンパイアーを大幅に改良し、全天候艦上戦闘爆撃機になったデハビランド・シーベノムと並べてみました。
左がシーベノム、右がバンパイアーです。
デハビランド・シーベノムは2012年2月11日の記事で紹介しています。
(アンダーラインの付いた紹介をクリックすると当日の記事が見られます)