第1698話 三溪園の桜


昨日、東京・横浜の桜が満開になった事もあり、花見に行って来ました。
場所は横浜の本牧にある三溪園という庭園です。
薄曇りだったこともあり、想像していたほどの混雑ではありませんでした。


三溪園は明治・大正時代に生糸貿易で財をなした横浜の実業家・原三溪が造りあげた広大な日本庭園です。
三溪自身が幼少の頃から日本の伝統的な芸術に接していたことから、日本の各地から集めた歴史的建造物を配した日本庭園は四季折々の自然を楽しめる場所となっています。

正門から入るとすぐに大池越しに三重の塔が見えてきます。


大池沿いの桜は満開でした。


まだ、枝垂れ桜は三分咲き程度でしたが、ユキヤナギソメイヨシノが競演していました。


高台にある三重の塔は京都にあった燈明寺(廃寺)から移築されたものだそうです。


三重の塔がある高台から見た燈明寺本堂は桜に囲まれていました。


臨春閣は紀州徳川家初代藩主・頼宣が和歌山の紀ノ川沿いに建てた数寄屋風書院造りの別荘を移築したものです。


庭の水辺に山吹と馬酔木が咲いていました。


庭内には幾つかの茶室があり、茶会が開かれていました。
茶会に参加された女性の和服姿が孟宗竹に映えていました。


三溪の隠居所として使用した白雲亭(左)前の御門は京都・東山の西方寺にあった薬医門だそうです。


桜の番をする猫が主のようでした。


もうすぐ枝垂れ桜も満開になりそうです。

  
南門を出た中国庭園の池にかかる橋の上で、鴨が行進していました。