作品391 Mikoyan Gurevich MiG-23ML Flogger


Mikoyan Gurevich MiG-23ML Flogger
自由リビア空軍   R.V.エアクラフト  1/72
MIG-21の後継機として開発された可変翼戦闘機で制空、迎撃、対地攻撃と多彩な能力を発揮した。MIG-27は対地攻撃能力を向上させた兄弟機種。


第1697話 MiG-23ML 完成 
チェコのR.V.エアクラフト社製の‘MiG-23ML’が完成しました。

今回製作した機体は2010年から始まった「アラブの春」といわれるアラブ諸国では始まった民主化運動の一つで生まれたリビアの反カダフィ勢力「リビア国民評議会」に所属したものです。
リビア民主化運動は2011年2月に始まり、カダフィ大佐一族による民主化勢力に対する大規模な弾圧に対して、欧米の軍事介入を招き、カダフィ軍とNATO軍の支援を得た「リビア国民評議会」側軍事勢力との内戦状態となり、8月には首都トリポリを10月には全土を「リビア国民評議会」側が制圧し、42年間に渡るカダフィ政権が崩壊しました。
機体に描かれ国籍マークはカダフィ政権の時の「緑の丸」から、カダフィ政権設立以前の国旗を模したもの戻っています。
下の写真はカダフィ政権時代の国籍マークをつけた‘Aero L-39ZO Albatros’です。


キットの評価としてはモールド表面の筋彫やリベット表現の美しさに目を奪われましたが、パーツの合いや組立て易さを評価すると「それほど良くない」と言わざるをえません。
デカールは品質が良いためか貼る際も貼った後もストレスがあまりたまりませんでした。
国内某メーカーのデカールに比べ、水に浸した後、フィルムがベースから剥がれるまでの時間が短く、機体に貼る際に丸まってしまう事もほとんどありません。
発色も良く、機体に貼った後も時間を経過すると剥がれてしまうようなこともありませんでした。
但し、デカールのステンシルが大変多い事に閉口したのも事実です。
メタルエッチングパーツは大変精密で豊富ですが、機首下面取り付けアンテナの付け根部分など本来厚みが必要な部分も薄い板で表現されているためハンダで厚みを増してから取付けました。


とにかくエッチングパーツは取付け方法が考慮されていないため使用に耐えないと思います。特に翼に取付ける放電索は取付けてもすぐにとれてなくなってしまいました。
またコックピット右前のピトー管(?)が含まれていないため自作する必要がありました。


主翼可変後退翼構造を表現出来るように改造しましたが、主翼を展開した時に胴体側の隙間を埋める構造を追加した事により主翼を最大後退角度まで閉じる事が出来なくなってしまいました。
ロシア機の特徴の一つである、前輪の石はね防止カバーはリビア機には無かったため取付けませんでした。