作品384 Convair F-102A Delta Dagger


Convair F-102A Delta Dagger
米空軍   メンモデル   1/72
米ソの冷戦時代が始まった1949年に開発が開始された機種で、ソ連核武装した大型爆撃機が米本土を飛来することに備え急遽開発された迎撃戦闘機。1955年から量産され米本土だけでなくNATO諸国や日本にも配備されていた。
1962年米本土に配備されていた第431戦闘迎撃飛行隊所属機。



第1616話 meng社製 F-102A完成 
中国のmeng社製Convair F-102A Delta Daggerが完成しました。
初めて製作するMeng社製のキットでしたが組立てやすくパーツの合いも一部を除いて良好でした。
空気取入れ口を胴体に取付けるときに若干削りだし作業が必要だったこととキャノピーを閉じた状態に取付ける場合は一部修正が必要でした。
エアーブレーキやウエポンベイ内の構造も再現しており、どちらも開閉状態を選択出来るのは良いと思います。
デカールの発色も良く美しい機体が再現できました。

驚いたのは映画館で販売しているプログラムの様な良質の紙を使い、数ページで表現した組立方法とカラーの塗装説明書でした。
他の中国製メーカーの組立説明書より細部の塗装指示も記載されており助かりました。
但し、「褌同好会」さんから頂いたコメントにある前脚扉の取付け方法は、組立て説明書では前脚扉が胴体からそのまま垂れ下がった状態で取付ける様になっています。
実機写真を見ると運用中(?)に撮した写真では扉が大きく開いて滑走路と平行になるくらい開いています。ところが地上展示機(?)と思われる機体を撮した写真では前脚扉は垂れ下がった状態になっていたり、少し開いた状態のものも見受けられます。正解が何か判りませんがもしかしたら誤りかもしれません。
  
F-102Aを開発したコンベア社は第2次大戦中にB-24を開発したコンソリデーテッド・エアクラフト社とヴァルティ・エアクラフト社が合併して設立された航空機製造会社で、コンベア880等の旅客機も製作していました。後にF-16を開発したGeneral Dynamics社に買収された会社です。

F-102Aは米空軍が1949年にソ連核武装した長距離爆撃機が米本土に飛来する事を想定し、これを迎撃する戦闘機として検討を開始したもので、1951年にコンベア社が開発契約を結び誕生しました。
ところが、初期の段階で当初予定した水平飛行での音速越えが達成できず、エンジンだけでなく機体の変更を加えながら1955年にやっと量産化されるようになったそうです。
最新のF-22ラプターがレーダーに映らないようにミサイルなどの装備が胴体内部に収納されていますが、F-102Aは音速を実現するために装備を胴体内部に収納しているようです。









以前製作したハセガワ製F-102と並べてみました。
向かって左側がmeng製で右側がハセガワ製です。