第1617話 芸術の秋と東京駅舎


昨日、家内と恒例となっている国立新美術館で開催中の「日展」の絵画鑑賞に出かけ、更に神田神保町の旧東京電機大学校舎で開催中の「TRANS ARTS TOKYO」のアートを鑑賞してきました。


六本木駅近くで昼食をとってから国立新美術館に向かいました。


日展」は多くの絵画、美術工芸、彫刻、書などが展示されています。
洋画会場でたまたま評議員による解説が行われており、しばらくこの一行に紛れて説明を聞いてきました。
個々の作品は大変素晴らしいものばかりですが、家内と私では好みが違うようです。


それにしても会場の国立新美術館は美しい曲面で構成された大変大きな美術館で、館内に入ると全面ガラスを通した日の光と構造物の影が美しくいつも感激します。


その反面、館内が大変暑い事に閉口します。

そういえば今年9月30日に家内と出かけた上野の東京都美術館で開催された「一水会展」に行ったときも美術館に対する不満があったことを思い出しました。
東京都美術館で静かに絵画を鑑賞していると突然不快な振動が伝わってきます。どうやら美術館の地下を走る京成電鉄の車両が通過するときに振動が発生しているらしく驚かされました。


今年の「日展」は日本画、美術工芸、彫刻などの鑑賞を省略して地下鉄で神保町に向かいました。
この学生街にあった旧東京電機大学11号館が再開発のため取り壊されることになり、今回この校舎を利用して若手のアーチストの作品展「TRANS ARTS TOKYO」が開催されており、末の息子も出展していることから出かけました。


17階建ての大きな校舎の中では300名以上のアーチストが様々な形で自己表現した作品が展示されており、前衛的な絵画、空間アートや小物作品等が展示されています。
中にはガラクタを集めたインスタレーション(?)や卑猥な作品もあり、見る方も心を大きくして鑑賞する心構えが必要でした。


会場を後にし、徒歩で大手町経由東京駅に向かいました。
夕方の大手町周辺の街路にはクリスマスに向けて電飾が飾られ美しい光景でした。


東京駅に到着する頃には日が落ち、先月復元されたばかりの東京駅が美しくライトアップされていました。


駅舎外観だけでなく駅ホールの中も美しく復元されており、多くの人がカメラを抱えて写真を撮っていました。