作品381 BAE Sea Harrier FRS.1


BAE Sea Harrier FRS.1
英海軍   エアーフィクス   1/72
フォークランド紛争に空母「ハーミス」に搭載され参戦した戦闘爆撃機
垂直、短距離離陸可能で速度は速くないが機敏な動きと優秀な空対空ミサイルで勝利した。



第1589話 英国海軍HARRIER FRS.1完成 
エアフィックス社製英国海軍航空隊所属の‘BAE SEA HARRIER FRS.1’ が完成しました。


コックピットの両側面だけに国籍マークを描き、主翼垂直尾翼に何も描いていない地味な機体になってしまいましたが、組立説明書によるとこの機体は英空母「ハーミス」に搭載された英海軍航空隊第809飛行隊の物でアルゼンチンに奪取された英領フォークランド諸島奪回作戦(1982年5月〜6月)に加わった事になっています。(ウィキペディアによると第800飛行隊と第801飛行隊の活躍が紹介されており、第809飛行隊の記述が見あたりません?)
この作戦に投入された1982年5月の段階では垂直尾翼に‘ROYAL NAVY’ の文字と第809飛行隊のエンブレムが描かれていたようですが、翌月から両方とも消されたようです。
コックピット左側に描かれた2機撃墜を示すキルマークは、フォークランド紛争が終了した7月に描かれたものだそうです。

1982年3月に始まったアルゼンチンによる英領フォークランド諸島等への侵攻に対して英国は空母2隻を含む機動艦隊を派遣し、奪回作戦を行いました。
この戦いで英国の主力航空戦力となったのは空母「ハーミス」と「インヴィンシブル」に搭載された英海軍航空隊所属の‘BAE SEA HARRIER FRS.1’ と急遽空母に搭載される事になった英空軍所属の‘BAE HARRIER GR.3’ といわれています。
‘BAE SEA HARRIER FRS.1’ はアルゼンチン軍に占拠された空港や守備隊陣地への攻撃に参加するだけでなく、アルゼンチン軍攻撃機による英機動艦隊への攻撃に対する艦隊擁護作戦にも従事し、アルゼンチン軍の攻撃機や戦闘機を撃墜する戦果をあげています。
この戦いで航空戦力の優劣を決めたのは‘BAE SEA HARRIER FRS.1’ の機動性と装備した当時最新鋭の空対空ミサイル‘Sidewinder AIM-9L’ の性能差とも言われています。


製作したキットは今年フォークランド紛争終結30周年を迎え、英国のエアフィックス社がこの戦いに参戦した英海軍機の‘BAE SEA HARRIER FRS.1’ とアルゼンチン空軍の‘DOUGLAS A-4P SKYHAWK’ の2機セットをスタンド付で発売したもの内の1機です。
完成した‘BAE SEA HARRIER FRS.1’ は筋彫がボッテリしていることを除けば比較的良好な部類に入ると思います。付属したデカールは強度・発色とも良好で満足出来る品質でした。