作品379 Sikorsky SH-60B Seahawk


Sikorsky SH-60B Seahawk
米海軍   ホビーボス   1/72
米陸軍向けに開発されたUH-60A Blackhawkをベースに艦載機用に開発された機種。
駆逐艦フリゲート艦などに搭載され、艦船の戦闘システムの一部として運用するLAMPS Mk IIIを搭載しており、単なる哨戒任務だけでなく必要に応じて対潜魚雷や対艦ミサイルを使用して攻撃を行う能力を持っている。



第1577話 HSL-51 Warlords 完成   
厚木基地に駐留する米海軍第51対潜水艦ヘリコプター部隊‘HSL-51 Warlords’ に所属する‘Sikorsky SH-60B’ が完成しました。

厚木基地でよく見ることができるこの部隊は、横須賀基地を母港とする空母‘GEORGE WASHINGTON’ と共に行動する第5空母航空団(CVW-5)に所属する部隊でなく、太平洋艦隊ヘリコプター洋上攻撃航空団司令部に所属する部隊です。
正式名称は第51軽対潜水艦ヘリコプター飛行隊第3分遣隊と呼び、横須賀基地を母港とする米海軍第7艦隊に所属するヘリコプター搭載可能艦船に分遣隊を派遣しています。


‘Sikorsky SH-60B’ は対潜水艦作戦に従事し、潜水艦監視用ソノブイを海面に投下して海面下の潜水艦のスクリュー音を検知して攻撃する任務を担っています。
以前製作した空母‘GEORGE WASHINGTON’ に搭載された対潜水艦ヘリコプター飛行隊‘HS-14 Chargers’の‘SH-60F Ocean Hawk’ は同じ任務を担っていますが、こちらはソノブイを海面に投下するのでなく、ソナーをヘリコプターから釣下げて海中のスクリュー音を検知する方式のようです。
‘HS-14 Chargers’の‘SH-60F Ocean Hawk’ は本年5月24日の記事で紹介しています。
(アンダーラインの付いた紹介をクリックすると当日の記事が見られます)


今回製作したキットはホビーボス社製の物で、機内のソノブイ発射機や監視装置が含まれていることは評価出来ます。ローター部のロッドに不満がありましたがそれ以外は良好なキットと評価しました。
使用したデカールは‘PRINT SCALE’ 社製の物ですが、機体側面に貼るものしか含まれておらず、機体上面に貼る星条旗や機番が足りなく、また文字の縁取りが省略されているなど問題がある製品でした。


完成前の作業を紹介します。
テール部に貼られた線状のアンテナを実現するため、アンテナ支柱をランナーから削りだして機体に取付け、アンテナはランナーを熱して糸状に伸ばした物を貼り付けました。
ルーフにも板状のアンテナを自作した物を取付けました。


胴体左側面にあるソノブイ発射口は、通常旭日旗を描いたカバーが取付けられています。


‘PRINT SCALE’ 社製デカールにはこの部分の旭日旗が含まれていましたが寸法足らずでした。また、実機には旭日旗の上にたくさんの文字が描かれていますが、この文字も省略されていました。
そこでこの部分の実機写真をもとに息子に写真の角度と形状の補正を行ってもらい、完成した写真を両面テープで機体に貼り付けました。


それらしい機体が完成しました。