作品364 Chance Vought F4U-7 Corsair


Chance Vought F-4U-7 Corsair
フランス海軍   イタレリ   1/72
太平洋戦争当時アメリカ海軍・海兵隊の主力戦闘機として日本軍と戦い、朝鮮戦争にも参戦したF4Uコルセアの最終生産型。
第2次世界大戦後米国からフランス海軍へ供与された機体で1956年に発生したスエズ動乱に参戦した機体。




第1430話 F4U-7 Corsair完成 
フランス海軍のChance Vought F4U-7 Corsairが完成しました。
  
Corsairは太平洋戦争当時、米国の海兵隊と海軍航空隊の戦闘機として投入され、日本軍の航空機と空中戦を戦ったことで有名です。独特な逆ガルウィング構造で印象に残る機体となっています。


太平洋戦争末期には空母に搭載され戦闘爆撃機として硫黄島や沖縄への空爆にも加わっていました。
また朝鮮戦争にも海兵隊の戦闘爆撃機として参戦しており、共産軍のジェット戦闘機Mig-15を撃墜した記録もあるようです。


F4U-7は第2次世界大戦終結後、米国からフランスに供与された最終量産型で1956年に勃発したスエズ動乱に参戦しています。
スエズ動乱ではエジプト軍と戦ったイスラエル、イギリス、フランスの航空機は共に黄色と黒の識別帯を機体に描いていました。
今回完成した機体はアレキサンドリア港に停泊中のエジプト艦船を攻撃する作戦にも参加した機体で、この作戦では当時国連として中立的な立場で監視にあたっていた米海軍艦船の存在が邪魔になり目的を完遂できなかったようです。


今回使用したイタレリ製のキットは新金型で作られているわりにはパーツの合い、成形ともイマイチの印象です。特に翼の後縁がボッテリ厚いのは印象が悪いです。
また、デカールの発色が良くないので苦労しました。
国籍マークは下地に白を塗って発色を改善しましたが、機体番号は識別帯に紛れてしまうため、文字の上に面相筆で白を重ねて塗ることで改善させました。
主翼のフラップ、水平尾翼のエレベータを駐機状態のように下げる改造を行いましたが、私が主翼内で使用するパテの選択を誤り樹脂を軟化させてしまったのには閉口しました。