第1402話 米軍機の部品落下目撃!


昨日、偶然厚木基地近くで米軍機が落とした落下物を見ることが出来ました。


昨日は少し暖かくなったこともあり、厚木基地に第5空母航空団の航空機を撮りに行きました。
第5空母航空団所属機については1月28日の記事で私のプラモコレクションを紹介しています。
(アンダーラインの付いた紹介をクリックすると当日の記事が見られます)


滑走路の南側に行くか北側に行くか悩みましたが、家から近いということで滑走路南側にある「引地川ゆとりの森公園」に昼前に到着しました。
午前中は北の風が吹いており、滑走路の南側で離陸待機中のVFA-27 Royal Maces所属のF/A-18E Super Hornetを撮ることができました。
主翼左側にはブルーに塗られた訓練用空対空ミサイルを装備していました。

   

アフターバーナーを点火して発進するVFA-102 Diamond Backs所属のF/A-18F Super Hornet。



訓練から帰還したVFA-195 Dam Busters 所属のF/A-18E。


1時頃になると風向きが変わり、航空機の進入方向が逆になってしまいました。
そこで撮影ポイントを変えて滑走路北側にある小さな公園に移動しました。
今度は北側から進入する機体を撮ることができるようになりました。
帰還したVFA-27 Royal Maces 所属のF/A-18Eは空中給油ポッドを胴体下に取付け、主翼下には外部燃料タンクを取付けていました。(空飛ぶガソリンスタンド状態)



この直後、周囲の人達から「空から何か落ちてくる!」との声が聞こえ、上空を見上げると何やらアルミホイルのようなものがひらひら落ちてくるのが見えました。
急いでカメラを向けましたが被写体が小さくピントが合いませんでした。



この物体が何か判りませんでしたが、落下するまでの時間から、直前に着陸したF/A-18Eでなく、その前に着陸したVAQ-136 Gauntlets所属のEA-6B Prowler が落としたものと推測しました。
しばらくすると近くの畑に落ちたものを拾ってきた人が現れました。


この物体の裏側はすすけているようでした。
私たちの目の前には相模鉄道の線路があり、その向う側には県道40号線を挟んで滑走路に繋がる位置です。
しばらくすると県道40号線側にパトカーや米軍車両が現れ規制を行っていました。



手前の電線は相模鉄道の架線で、フェンスの向う側が県道40号線です。
県道40号線側にはかなり物が落下したらしく日米の関係者が協力して捜索していました。(逆トモダチ作戦?)


帰宅後ニュースを見たら落下物が通行中の自動車に傷を付けた程度で済んだそうでした。

しばらくすると小型トラックの荷台に入らないくらいの板状の物も含め、回収した物を米軍が持ち帰るのが見えました。
私は相模鉄道の線路側にも何か落ちたように感じましたが、しばらくして現れた保守要員が点検して何もなかったようです。相模鉄道の架線に落ちたら大変なことになったと思いました。


その後も飛行訓練が継続されているのに驚きました。
事故機(?)と同じVAQ-136 Gauntlets 所属のEA-6B Prowlerが帰還してきました。



VFA-102 Diamond Backs 所属のF/A-18Fも帰還しました。



新たにVFA-195 Dam Busters所属機が離陸準備に入りました。CAG機のChippy Hoも待機しています。




VFA-115 Eagles所属のCAGも離陸待機中です。



10機ほどが離陸したあと、突然私が見たかった機体が現れました。
米軍の空中戦訓練における敵機役を務めるHawker Hunter F.58で、私は初めて見る機体です。


主翼パイロンにブルーに塗られた電子戦攻撃ポッドAN/ALQ-188 EAT Podの様な物を取付けていました。


この機体は米国の民間軍事会社「ATAC」社のもので、スイス空軍が使用していた古い機体を購入して米軍の戦闘能力を評価する業務を請け負っているものです。
戦闘機の訓練相手が軍所属の仮想敵機部隊でなく、民間の軍事会社の機体というのが米国らしいと思いました。


その他、厚木基地では珍しい航空機も見ることが出来ました。
航空自衛隊所属の中東派遣カラーに塗られたC-130H Hercules


海上保安庁所属のBombardier 300


今回の米軍機部品落下事件で某国防大臣がまたまた国会でトンチンカンな答弁をするのではないか心配になりながら帰路につきました。