作品352 British Aerospace (BAe) Harrier GR9A


British Aerospace (BAe) Harrier GR9A
英空軍  エアーフィックス   1/72
米軍のAV-8B Night Attack Harrierを英空軍仕様に改めたHarrier GR7をベースに電子機器の高度化と装備の増強を図っている。



第1316話 BAe Harrier GR9A完成
エアフィックス社製”BAe Harrier GR9A”の製作は、キット付属の各種装備を取付け完成しました。


GR9Aは英空軍ハリアーの最終量産タイプでターゲティングポッドやレーザー誘導爆弾など攻撃兵器が高度化されており、これらをキットに付属していることは評価できると思いました。

完成した装備を紹介します。


左翼端からレーザー誘導爆弾”Paveway 4”、ロケット弾ポッド”CRV-7”、空対空ミサイル”AIM-9L Sidewinder”、外部燃料タンクを取付け、胴体左側にはターゲティングポッド”Sniper ATP pod”、胴体中央にデジタル偵察ポッド”DJRP pod”を取付けました。なお、ロケット弾ポッドの頭部カバーは取付けませんでした。


このキットは今年3月11日の記事で紹介した同じエアフィックス社製”BAe Sea Harrier FA2”と全く異なる構成で作られており、フラップとエルロンが下げることが可能になっているなど良心的なキットと思います。
垂直尾翼の成形と主翼付け根先端パーツの取付に問題がありましたが、その他のパーツの合いやデカールなどは良好でした。


今回完成した機体は2001年9月11日に発生した米国同時多発テロに対する「対テロ戦争」として実施されたアフガニスタンでの戦い、「不朽の自由作戦 (OEF: Operation Enduring Freedom)」に参加した英国空軍の機体で、2009年アフガニスタンカンダハルに駐留していた機体です。なお、「不朽の自由作戦」を英国では「ヘリック作戦 (Operation Herrick)」と呼んでいるそうです。


英国で世界初の実用垂直離着陸機として開発された”Hawker Siddeley Harrier”が米国のMcDONNELL DOUGLAS社の血が加わり更に発展した”BAe Harrier”ですが、英空軍、英海軍とも2011年3月をもって全て引退してしまいました。