第1310話 BAe Harrier GR9A製作1


次に製作するキットはエアフィックス社製イギリス空軍の”BAe Harrier GR7A/GR9A”にしました。


GR7AとGR9Aのいずれかを選択できるようになっているのですが、組立説明書の中には使用するパーツなどの違いがありません。
GR9AはGR7Aの電子機器が強化され、搭載出来る装備が増強されたためようですが。外見上の違いは無いようです。
今回はアフガニスタンカンダハルに駐留していた機体を製作しようと思います。


エアフィックス製のキットを製作するときに困ってしまうのは、使用する塗料の選択です。
説明書は英国のHumbrol社製の塗料番号で指示されています。この塗料番号を私が使用しているMr.COLORの塗料との互換性を調べましたが一部互換のある物がありませんでした。
そこで色見本に使うため基本の3色をHumbrol社製の物を購入しました。
Humbrol社製の塗料は乾燥時間が大変長いため使用しません。
キットの内側にHumbrolの塗料を塗り、その周りにMr.COLORの塗料を塗って色合せを行いました。その結果、互換性があるというMr.COLORの塗料も相当違っていることが判りました。
基本の3色についてそれぞれMr.COLORの塗料を少しずつ混ぜ合わせ、色見本の色に合わせていききました。
下の写真は丸で囲まれた数字の下がHumbrolの色見本で、その周辺にMr.COLORの似通った色を塗り、比較しながら少しずつ色を近づけた物を塗り重ねていった最終形のものです。


調合した3色の塗料の相関関係を並べて確認しました。



組立前にキットの成形状態を確認しました。
その結果、垂直尾翼の整形に問題を見つけました。
左側の表面が波打っており凹凸があるため修正することにしました。
マジックインクで表面を着色したところです。


表面の凸部分をカッターで削る作業をしているところです。


逆に凹んだところにはパテ埋めしました。


表面の整形が修了しました。


垂直尾翼の右側はパネルラインの筋彫が一本忘れられたようです。


右側に合わせて筋彫を追加しました。