第1273話 「三沢基地航空祭2011」その1
3日の土曜夜出発の「三沢基地航空祭2011」バスツアーに参加してきました。
出発直前まで台風12号の影響で航空祭が中止になるのではないかと心配していましたが、参加者の普段の行いが良いためか(?)青森県の三沢基地周辺は大変良い天気でした。
航空祭の状況を2回に分けて報告します。
土曜夜8時に有楽町を出発し、東北自動車道経由で八戸市の北にある三沢には朝4時頃到着しました。
早朝の空は朝焼けが綺麗でしたが、天気が下る前兆でないか心配しました。
基地開門は予定時間より早まり、7時15分頃に正面ゲートから基地内に入ることが出来ました。
基地内は広大であるためか基地内専用(?)のタクシーがあるのに驚きながら徒歩で30分ほどかけて駐機エリアに到着しました。駐機エリアに入る所でセキュリティチェックがありました。
駐機エリアにはたくさんの航空機や対空装備が展示されていました。
最初に目に付いたのが東日本大震災で津波の被害を受けた航空自衛隊松島基地所属のF-2Bが2機並べてありました。津波で基地所属の航空機が全滅したこともあり他の部隊から転用されたか、被害機から使える部品を集めて修理したものと思われます。と三沢基地所属のF-2Bの2機でした。
松島基地は津波で大きな被害を受け、所属した機体が全滅したと言われていました。
今回展示されていた松島基地所属の機体は震災時に定期点検に入っており被災を免れたものだそうです。
情報を提供して頂いたMT-Xさん有り難うございました。
両方の機体とも垂直尾翼には東北地方を色塗りされた日本地図と「がんばろう!東北」の文字が描かれていました。
駐機場には私が見たかった米空軍のF-15Eと米海軍のF/A-18Eに機種転換したVFA-195「Dambasters」の機体が展示されていました。
米空軍のF-15Eは英国のレイクンヒース基地を拠点とする第48戦闘航空団所属機で、現在韓国にローテーションで配備されている機体が参加していました。
先日開催された横田基地友好祭にも参加していたようです。
胴体側面のコンフォーマルタンクに取付けられた爆装用ラックです。
左側のポッドはターゲティングポッドを取付けた機体とカメラポッドを取付けた機体がありました。
ターゲティングポッド取付けた機体。
カメラポッドを取付けた機体。
米海軍から空母ジョージワシントンに所属するVFA-195「Dambasters」のCAG機として有名な「Chippy Ho」と他に1機参加していました。
航過飛行が始まり航空自衛隊のF-2Aが離陸していきます。
同じく航空自衛隊のT-4も離陸していきます。
F-2が4機とT-4が2機で一緒に編隊飛行しました。
F-2が着陸するところです。
F-16の4機編隊です。
10時過ぎにはいつものように売店の匂いが気になり始め、米軍の売店に立ち寄りました。
為替相場は大幅に円高であるにもかかわらず、基地内は1$が100円という固定相場が続いていました。
結局、匂いに負けてチーズバーガーにホットドッグとコークを購入し合計700円でした。
味はいつもと同じでコメントを省略します。
ホットドッグを食べている前を子どもがお母さんと一緒に歩いていきました。
子どもは猿の形のリードを背負っており、お母さんはラッパ形のグラスでビールを飲みなが子どものリードを牽いての行進でした。
今回「Miss Veedol」号という古い機体が参加していました。
この機体は1931年10月に青森県から米国ワシントン州まで41時間かけて無着陸で初めて北太平洋を横断した機体のレプリカのようです。
「ブルルーン」とエンジン音を響かせてゆっくり飛行している間、会場にルイ・アームストロングの「What A Wonderful World」の曲が流されており、飛行とピッタリの選曲でした。
続いて米軍のF-16による機動飛行が行われました。
F-16の飛行前に米軍の地上要員によるショーアップされたサポートが披露されました。
曲技飛行チームの「サンダーバーズ」や「ブルーインパルス」などの地上要員と同じ様な機敏な動きとユニフォーム姿は初めて見たような気がします。