作品322 Mcdonnell Douglas F-4EJ Kai Phantom II


Mcdonnell Douglas F-4EJ Kai Phantom II
航空自衛隊  ハセガワ  1/72
F-4EJの機体寿命の延長と戦闘能力を向上させた機種。対地対艦攻撃能力が強化されている。
第302飛行隊が百里基地所属の第7航空団に改編され、2010年に1周年を迎えた記念塗装機。


第1039話 302SQスペシャル完成
航空自衛隊 第7航空団 第302飛行隊 部隊改編1周年記念塗装機が完成しました。
この飛行隊は首都圏の防空を担う百里基地茨城県)に配属されていますが、飛行隊発足は1974年10月に遡ります。当時F-4EJ要撃戦闘機部隊として2番目の飛行隊として千歳基地(北海道)で発足し、北の空を防衛する任務についていました。
1985年11月には那覇基地沖縄県)に移動し、南の空を防衛する任務に就いていました。
百里基地への移動は2008年末〜2009年3月に行われ、この部隊改編1周年を記念して塗装を施した機体が今回製作したものです。
空気取入れ口に日本の地図と所属基地移動の軌跡が描かれています。
伝統ある飛行隊ではありますが、老朽化した「F-4EJ改」で首都圏を防衛するという、お寒い日本の防衛体制に私は疑問を持っています。
ところで機種名は「Mcdonnell Douglas F-4EJ Kai」としましたが、オリジナルの「F-4EJ」から機体の延命と能力向上を図っており、この改造を三菱重工が行っているため「Mitsubishi F-4EJ Kai」とした方が良いかもしれません。


今回製作したキットはハセガワ製の“F-4EJ Kai PHANTOM II‘302SQ SPECIAL 2010’”です。
金型は大変古く、デカールを新しくしたものです。
このデカールはハセガワ製としては発色がよい部類になりますが、定着性が悪く、機体に貼ってしばらくするとシルバリング(透明部分の白化)するばかりか、剥がれてしまうという問題があるものでした。
私はデカールを貼った後に、デカール部分に刃物で小さな傷をつけ、その上からMr.マークセッターを流し込み、湿ったガーゼで拭き取る方法で定着性を改善しました。
こんな事でデカール貼り作業に思ったより時間がかかりました。
とにかくハセガワ製のデカールにはいつも苦労します。