第873話 芝桜とフジロード散策


昨日、さわやかな天気に誘われ、家内と気分転換に近郊に出かけました。
我が家の隣家の庭先に植えられたブラシの木と呼ばれる金宝樹にたくさんの蕾が付いていました。しばらくすると真っ赤なブラシのような花が楽しめそうです。

  
始めに、車で1時間ほどの伊勢原市上谷というところに行きました。ここはこの地域を流れる渋田川沿いに植えられた芝桜で有名なところで、数週間前にテレビのニュースで紹介されていたのを見て出かけたいと思っていたところです。
芝桜は40年前に植えられたのが始まりで、色とりどりの芝桜の絨毯が600mほど渋田川沿いの土手に植えられていました。既にピークを過ぎていましたが、それでも十分楽しめました。






渋田川散策を終え、家に帰る途中にある藤沢市の「引地川親水公園」に寄りました。
先日新聞の折り込みに入っていた地域の情報誌に「湘南さんぽ」という記事があり、藤沢市の花「フジ」を楽しむ「フジロード」という散策コースが紹介されていたのを家内が見つけて、行きたいと言っていたところです。


引地川親水公園の駐車場に車を預け、公園の中を散策しました。
この公園は、引地川の両岸にスポーツ施設や水辺の自然を楽しむ公園が整備されており、多くの家族連れが楽しんでいました。


この公園にある130mの藤棚トンネルを楽しみにしていましたが、まだ時期が早いようで房も十分伸びておらず蕾も堅い物がありました。


それでも一部に花が咲いているものもありました。

  
次に「フジロード」で紹介された「大庭(おおば)城址公園」に徒歩で向かいました。
大庭城址室町時代中期に太田道灌によって築かれた城の跡で、豊臣秀吉により小田原北条氏が滅ぼされた時に廃城になった所だそうです。



緑に囲まれた公園はゆっくり時間が流れているようで、芝生に寝ころんだ人や愛犬と散策する人達が訪れていました。
ここにも藤棚がたくさんありましたが、いずれも開花の時期には早かったようでした。
それでも公園の中には八重桜が綺麗に咲いていました。





家内は何やら捜し物をしていました。


何を探しているのか聞くと、「四つ葉のクローバー」と言っていましたが、見つからなかったようです。
家内は「ちょっと探して見つかるようでは、四つ葉のクローバーの価値がないよね!」と悔しまぎれの一言。
公園の中には大島桜も咲いていました。



大庭城址公園には大きな桜の木が多く、花見のシーズンにもう一度訪れたいと思いました。
公園をゆっくり散策したあと、今度は「舟地蔵公園」に向かいました。
途中の川に「コガモ」が羽根を休めていました。


舟地蔵公園は、比較的小さな公園でしたが良く整備されていました。


この公園にも小さな藤棚がありましたが、こちらも蕾の状態でした。


家内に「フジの花にはまだ早かったようだから、もう帰ろう」と言いましたが、家内は「もう一箇所寄りたい」ということで「端山藤園(はなやまふじえん)」という所に向かいました。ところが持参した案内図では場所が良く判りませんでした。
そこで犬と散歩していた人に道を尋ねると、一緒に近くまで案内をしていただきました。
端山藤園は、住宅地の中にある個人の住宅で、庭にたくさんのフジの鉢植えがあり、良い香りが漂っていました。



こちらのご主人、端山輝次郎氏は「藤沢名誉市民」とのことで、藤沢市内のフジの手入れ・指導などを行う「藤倶楽部会員(顧問)」だそうです。
庭内では先着のカップルが端山氏からフジの花の説明を受けていました。そこで私たちも一緒に参加させていただきました。





今年は気温が低いため藤棚の房がまだ伸びておらず、いつもなら花が散っている鉢植えのフジの花が残っているとの事でした。
ここの藤棚は枝の上にあり、フジの花が満開になる時期には藤棚が邪魔せず、長い房にたくさんの花がついた美しい光景になるそうです。



丁寧に説明していただいたご主人に感謝致します。



家内は「最後に良いものが見られ、良いお話が聞けたのでしあわせな気分」と喜んでいました。
満開の時期にもう一度訪れたいと思いました。