作品301 Boeing F-15S Strike Eagle


Boeing F-15S Strike Eagle
サウジアラビア王室空軍  アカデミー  1/72
湾岸危機の時に米軍にサウジ内の基地を使用させた見返りに導入した機種。
米軍のF-15Eの対地攻撃能力を制限した機種でレーダーの性能や対地攻撃支援用LANTIRNの性能が制限されている。



第840話 サウジ空軍F-15S完成
サウジアラビア王室空軍のF-15Sが完成しました。
この機体はアカデミー社製のF-15EとTwobobs社製の“F-15S Khamis mushait Eagles”のデカールを使用したものです。
装備としては6発の訓練用模擬爆弾と、ACMI空戦評価用ポッドを取付けました。
サウジアラビア王室空軍はライトニング(2009年5月23日のブログで紹介)の後継機として1970年代後半より次期戦闘機の選定作業が始まり、1980年にF-15CおよびF-15Dの調達契約が結ばれ1981年8月に最初の部隊がサウジアラビア王室空軍に導入されていました。
その後、サウジアラビアは1991年の湾岸危機において自国内の航空基地を提供する見返りとして、より対地攻撃能力を高めたF-15Eストライクイーグルの購入を希望しましたが、イスラエルユダヤ人勢力の配慮の面から米国議会の承認が得られませんでした。
その代替えとしてF-15Eの対地攻撃能力を縮小したF-15Sの輸出が1993年に承認され、1995年に最初のF-15Sが引き渡されたそうです。
F-15Sのレーダーは合成開口レーダーモードを持たず、LANTIRNもAN/AAQ-19ターゲティングポッド及びAN/AAQ-20ナビゲーションポッドになりオリジナルのAN/AAQ-13、 AN/AAQ-14より性能を落とした物となり空対地能力が大きく削減されているそうです。