第567話 湯島天神と旧岩崎邸


昨日、先週行く予定で突然の腰痛のため行けなくなった巣鴨の実家に行って来ました。
用件を済ませてから駒込駅近くの六義園に行く予定でしたが、近くの駐車場は満車で空きがありませんでした。
そこで急遽予定を変更して湯島天神に行くことにしました。


あまり天気が良くありませんでしたが、湯島天神近くの駐車場に車を預けて湯島天神(正確には湯島天満宮と言うそうです)に入りました。


湯島天神の有名な白梅は既に散っていましたが、ピンクの花びらが綺麗な豊後梅(ぶんごうめ)が満開の状態でした。


カメラを構えているとメジロが飛んできました。


すると周りの人達もカメラや携帯を構え、ウグイスが来たと騒いでいました。
花札では「梅にウグイス」ですがこの鳥はメジロです。


境内には天神さまと菅原道真公に関係ある「撫で牛」という石像があり、信仰の対象として大事にされていました。
首に巻かれた布を見て、家内は自分の襟巻きを巻くそぶりをしていました。


菅原道真公と言えば、学業の神様であるため境内に沢山の絵馬がありました。
中には受験だけでなく就職祈願の絵馬もあり、就職氷河期の現在らしいと思いました。



境内にはたくさんの屋台が並んでおり、縁日のような賑わいです。
人が食べている物を見て家内が食べたいと言い出しましたが、その食べ物がなんだか判りません。
屋台を覗いていると、探している食べ物が見つかりました。
食べ物は「揚げ餅」というもので1個300円でした。早速購入して二人で頂きました。
私には脂っこくてあまり美味しく感じられませんでした。


餅を食べていると外から御輿を担ぐ賑やかな掛け声が聞こえてきました。
「御輿の渡御」という行事だそうです。
今年3回目の御輿見物(龍口明神社、江ノ島湯島天神)となりました。


担ぎ手の法被の背には揃いの白梅が描かれています。



湯島天神を出て、ついでに近くの旧岩崎邸庭園に行くことにしました。


旧岩崎邸は三菱財閥創始者の岩崎久弥の本宅で、西洋建築と書院造りの立派な屋敷のコラボレーションが楽しめるところです。

建物の入口近くに三菱のスリーダイヤモンドマークの基になった「三階菱」という岩崎家の家紋が残されていました。


入口の建物は立派な英国・ルネッサンス風建築になっています。


建物の中は、装飾が施された柱など贅沢の極みと思える立派な造りで驚きました。


各部屋にはモダンな暖炉があるばかりか、廊下には昔のスチーム暖房があるのに驚きました。


天井も木彫りの装飾がされています。


こちらの天井は素晴らしいシルクのペルシャ刺繍が施されていました。


書院造りの広間がある和館も立派な造りで、広い和室と大きな床の間が日本の伝統美を表現していました。
見物客用に売店と茶室があり、入口に「釣るし雛」が飾られていました。


違い棚に飾られていた意外にシンプルな雛人形は、お姫様がお殿様を横目で見ているという変わったものでした。


和館の外には立派な庭石と灯籠が配置された小さな庭が残されています。


裏庭から見たヨーロッパ式邸宅は見事です。


庭の立木もよく手入れされていました。


庭の中にあるロッジ風の建物はビリャードを楽しむ建物だったそうです。


この建物の前にあるベンチを家内が大変気に入っていました。


天気があまり良くありませんでしたが、東京の名所・旧跡を堪能することができました。