第489話 Sea Vixen製作3


機体の組立てが進んでSea Vixenの特徴的な機体が現れてきました。
最近の戦闘機では見なくなった双胴の機体になっています。


このキットは最近のプラモと異なるところが多く、ある意味面食らいます。
qaasafさんから頂いたコメントにあるように「簡易インジェクション」による金型のせいか? 各パーツの合いを決める接着面にある凹凸がありません。
全ての接着面は平面だけで接合しており、接着剤がある程度固まるまで接合面を固定しておかないとずれてしまいます。
エアーインテーク部分と同じように各パーツの接合面は、小さな段差ができやすく、段差にパテを埋めて成形することが必要となります。
主翼は胴体部分から出た付け根部分と主翼の先端部分を含めたパーツに分割されており、この接合面の翼断面が合いにくい構造になっており苦労しました。
また、主翼パーツの肉厚が厚いため、主翼の後縁部分がボッテリした厚みのあるものになってしまうため、できる限り削りこんだ方が良いと思います。(今回は十分削りこんでいないため反省しています)
双胴の上部に設けられた燃料タンクは、F-15EやF-16D Block52のConformal fuel tankと同じように増設するようになっていますが、取り付ける双胴の部分を削らないと綺麗に取り付きません。十分仮組を行ってから取り付ける必要があります。
このキットの気になる部分ばかりを書きましたが、全体のシルエットが忠実な点やパネルラインの筋彫が綺麗で均一な点など優れていると感じる部分もあります。


<付録>
この機種と同じ様な構成の機種を紹介します。
第2次世界大戦中 日本海連合艦隊司令長官山本五十六が乗った一式陸攻を撃墜した米陸軍航空隊の「双胴の悪魔」と呼ばれたLockheed P-38 Lightning も同じ様な構成になっています。