第424話 スザンナのその後


家内のペットになってしまった青虫のスザンナは、餌のクチナシの葉っぱを与えても食べなくなりました。
そればかりか、大きさも小さくなり、体の色も透明感のある明るいグリーンから少し茶色が加わった、くすんだ色に変わってきました。
葉っぱを食べていた頃は、良く動き回っていたのですが、ほとんど動かなくなっています。
死んでしまうのではないかと家内に聞くと、「刺激を与えるとコロッと向きを変えるから生きている!」とのことで、どうやらサナギになる準備状態に入った様子です。
サナギになったら近くの河原に置いてくるとのことです。


能登の山村で育った家内の野生児魂が青虫によって呼び戻されたようです。