第413話 黄ばんだデカール


今月9日の作品で紹介しましたがハセガワの一部キットのデカールは、インクが薄いためか発色が良くないものがあります。またこのデカールが古くなると白の部分が黄ばんでしまい、更に見栄えが悪くなってしまいます。
このことを息子に話したところ、息子からデカールを直射日光にあてると黄ばみが消えるという話をしていました。
私は直射日光にあてることは黄ばみが消えるのでなく、黄ばみが増すように感じられ信じられませんでした。
そこで息子に協力してもらい実験してみることにしました。
10年以上前に購入したハセガワのP-51Dキットに付属していたデカールで、欧州戦線に参戦していた機体の主翼部分に貼る白と黒のストライプ部分を実験対象としました。
このストライプの一部分に日光があたらない様に厚手の銀紙を被せた所と被せない所を作り、キットのデカールが入っていた袋に入れて直射日光があたる窓に貼り付けておきました。
4日後、窓に貼り付けてあった袋からデカールを取り出しました。


銀紙でカバーしてあった部分とカバーしていなかった部分の比較を行ったところ、カバーが無く直射日光があたっていた所が明らかに白くなっていました。


カバーされていたストライプ部分の下半分が黄ばんでいることが判りますか?
何故黄ばみが消えて白くなるのか私には判りませんが、紫外線による漂白効果かも知れません?
このような形で漂白したデカールが使用できるか確認したところ、特段異常が無いように感じました。
但し、元々インクが薄く発色の悪いデカールの発色が良くなる訳ではありませんでした。
一度試してみる価値がありそうです。