作品234 Grumman F9F-8 Cougar


Grumman F9F-8 Cougar
米海軍  ハセガワ  1/72
1950年代前半に活躍した世界初の後退翼付き艦上戦闘機朝鮮戦争で活躍したF9F-2の改良型で、水平飛行では音速を超えることができなかったが降下飛行で音速を超えることができた。


第384話 Grumman F9F-8 Cougar 完成
コンボキットのもう一方のGrumman F9F-8 Cougar が完成しました。
このキットは初めて製作したと思っていましたが、かなり昔に息子に作っていたことが息子から知らされました。
振り返ってみれば、確かに今回製作したダーク・シー・ブルー塗装でなく、機体上面がグレーで下面がホワイト塗装の機体を製作したことを思い出しました。
今回製作したコンボキットのF9F-8は、大変発色が良いカルトグラフ社製のデカールが使われており、ダーク・シー・ブルーの塗装に映えると思い購入したものです。
以前、この機種の原型となった同じハセガワ製のGrumman F9F-2 Panther (昨年2月1日の記事で 紹介)を製作した時に機体をダーク・シー・ブルーに塗ったのですが、ハセガワ製デカールの発色が悪く、見栄えの悪い機体となってしまったので、再チャレンジの意味で製作しました。
結果、やはりカルトグラフ社製のデカールの出来が素晴らしく見栄えの良いものになりました。
自動車に例えると、カルトグラフ社デカールを「クラウン」とすると、ハセガワのそれは「カローラ」程の違いがあると個人的に感じています。
一部主翼のフィン部分等にデカールの隙間が生じましたが、このような隙間部分は、同じ色の塗料(Mr.COLORの329番イエロー/FS13538)で修正しました。


ここでF9F-8 Couger の紹介をすると、この機種の原型であるF9F-2 Panther は米海軍初の実用ジェット戦闘機で、朝鮮戦争に投入されていました。
このF9F-2 Panther第二次世界大戦中の戦闘機と同じ設計思想で、主翼直線翼構造となっており、同じく朝鮮戦争に投入された共産軍のMig-15(昨年3月29日の記事で 紹介)や米空軍のF-86(昨年1月30日の記事で 紹介)の後退翼構造と比べ、時代遅れとなっていました。
米海軍はF9F-2 Panther の改良をGrumman 社に要求し、頑丈で評判が良い機体構造をあまり変更せず、主翼後退翼構造にしたものを開発しました。
この機種がGrumman F9F-8 Cougar となりました。