第385話 在日米海軍司令部発行 MANGA


土曜日の朝刊を読んでいた時「米軍、漫画で空母PR」という見出しが飛び込んできました。
横須賀基地を母港としていた空母キティーホークが退役する事になり、新たに原子力空母ジョージ・ワシントンが8月から横須賀基地に配備される予定になっており、この母港化に反対する運動が現在おきている。
この為、空母ジョージ・ワシントンを理解してもらうため、米海軍が初めての漫画を発行し、PRする事になったとのこと。
この記事を読んで興味がムラムラと湧いてきました。
日曜日、朝のNHKニュースでも漫画を12時から横須賀基地入口で配布することを紹介していました。この時のコメントは、若い方々に理解を深めてもらうために漫画化しており、十代、二十代方を対象に配布すると言っていました。
これを聞いて「ヤバイ、ジジイでは貰えないのか?」と思い、家内に聞いたところ「孫にプレゼントするとでも言ったら」と適切?な助言を貰い、一人で出かけました。
基地前に到着した時は12時を20分くらい過ぎていましたが基地入口から400m位の列ができていました。

本を配るだけだからすぐに貰えると思っていましたが、なかなか列が進みませんでした。
そんな中で色々観察してみると、並んでいる人は、私より年がいった人が多く、十代、二十代の若者はまったくいないと感じました。
このオヤジ達は軍事オタクか漫画オタクなのか? などと考えていると、隣のオヤジが「サインがあるからなかなか進まないのだ」と話かけてきました。
「ムム、サインをする?」「このサインは原子力空母の母港化賛成のサインを求めているのか?」「これが事実なら問題だ、私はどうしよう?」等と心の中で叫んでいました。
隣のオヤジに「何かを貰う為に基地の前に長蛇の列をつくる様なことがありましたか?」と聞いたところ、記憶にないとの返事でした。
そこで「終戦直後、駐留軍に食料支援を受け、Give me chocolate の時代以来ですかね?」と聞いたところ、「そうかも知れない」と無責任な返事。
列に並んで約1時間後、やっと列の先頭に近づいたところ、「サインを必要としない人は、こちらで本を貰ってください」と案内をしており、すぐに本をもらえることが判りました。
今まで並んでいたのは、作者にサインを貰うためであることがやっと理解できました。

私は、作者の事は全く知りませんが、並ばされた腹いせにサインを貰ってきました。
やっと手にした「MANGA CVN73」です。

CVN73は原子力汎用航空母艦ジョージ・ワシントンを示す米軍用語。帰国したキティーホークはCV63と呼ばれていました。
漫画の内容は、日系2世の新米兵士が空母ジョージ・ワシントンに配属され、日本に向かう間の生活を紹介したもので、私の興味にこたえるものではありませんでした。


本を貰ってからどぶ板通りを散策してきました。
現在、空母を含め主だった艦船が横須賀にいないため、閑散としていました。

横須賀名物スカジャンのお店


米兵達がくつろいでいたであろう?飲み屋


更に、帰る途中「戦艦三笠」が展示されている三笠公園で写真を撮ってきました。