作品221 Sukhoi SU-15 TM Flagon-F


Sukhoi SU-15 TM Flagon-F
ソビエト空軍  トランペッター  1/72
1970年代から80年代の旧ソビエトの主力迎撃戦闘機。1983年樺太上空で大韓航空007便を撃墜した迎撃戦闘機として有名になった。


第314話 Su-15TM完成
スホーイ15迎撃戦闘機が完成しました。
このキットの成形は大変完成度が高く、組み立てに関して特段問題がありませんでした。
デカールも発色が良く密着性も高いと思いましたが、ベースのフィルムが大変薄いため機体に貼る前に丸まってしまうなど大変苦労しました。
また水平尾翼の先端にある突起部分のパーツを交換する処理には疑問が残り、自分なりにインターネットで調べた写真をもとに修正を行いました。


スホーイ15は1970年〜80年代の旧ソビエト防空軍の主力迎撃戦闘機として有名ですが、ソビエト連邦以外での使用実績が無いため、当時の西側諸国では詳しい情報が得られておらず秘密のベールに囲まれた機種でした。
1983年9月1日午前3時頃、誤って樺太上空に進入した大韓航空007便を撃墜した戦闘機として有名になりました。
スホーイ15は固定武装がなく、機体の下にガンポットと言われる機関砲を組み込んだ装備を必要時に追加する方式になっています。
ガンポット取り付けた機体の写真が少なく、大韓航空機を迎撃した戦闘機も機関砲を装備していなかったと思われます。
機関砲を装備していなかったとしたら、大韓航空機に対して領空侵犯の警告を与えたのは誰なのか?という疑問が残りました。
調べた結果、警告を与えたのは同時に迎撃に向かっていたMIG-23(本ブログ7月7日の作品157で紹介)が機関砲で警告射撃を行ったことになっていました。
ところがこの時の警告射撃に使われた弾丸に曳光弾が含まれていなかった為、大韓航空機のパイロットが気づかなかったという説があります。
この警告射撃から4分後、スホーイ15TMから2発のミサイルが発射され、大韓航空007便ボーイング747が撃墜され乗員乗客269人が亡くなるという悲劇になりました。

今回製作した物には機体下部にガンポットを2基取り付けました。