第295話 安請け合い


昨日の会社での出来事です。
私のところに総務の人が来て、模型屋さんを知っていますかと聞いてきました。
模型屋は知っているけど、用件は何ですかと聞いたところ。
会社の顧客である米国の航空会社から貰った旅客機の展示模型の水平尾翼が片方無くなってしまい、製作してくれるところを探しているとの事でした。
残っている水平尾翼を持ってきており、この片側がなくなってしまったとの事でした。
話を聞くと、会社に小学生が社会見学に来た時に会社で作っている旅客機で使われる製品を見せる時に、実際に使われている旅客機の模型を飾ったところ、何かの拍子に壊れたそうです。
その後、壊れた部分がなくなってしまったので新たに製作したいとの事でした。
残った水平尾翼を見たところ、長さが11cm程あり、かなり大きいものと思いましたが複雑な形状をしている訳ではないため、私が作ってあげると言ってしまいました。
但し、塗装が同じに色にならないかもしれないという条件で、製作を引き受ける事になりました。
その後、残った機体を見せてもらったところ、全長が60cm程あるものでスタンドに取り付けられた立派なものでした。
ところが問題は水平尾翼だけでなく、航空会社のマークが入った垂直尾翼の先端も一部欠け落ちており、この部分が気がかりになってしまいました。
垂直尾翼を修復するには、機体を家に持って行く必要があり、尾翼の塗装も難しそうです。
この部分も直さないと完璧にならないと思い、安請け合いを少し反省しています。
下の写真は、残った水平尾翼です。