作品212 KAWASAKI T-4 ”Blue Impulse”

Kawasaki T-4 "Blue Impulse"
航空自衛隊  ハセガワ  1/72
航空自衛隊がT-33、T-1の後継機として採用した中等練習機で亜音速飛行での飛行性能を重視した機種。
航空自衛隊第4航空団第11飛行隊の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」所属機。


第242話 Blue Impulse 制作記<完成>
ブルーの色合いに苦労したT-4が完成しました。
機体の組み立てがほぼ終了した時点で、前から気になっていた部分を修正することにしました。
それは垂直尾翼にあるピトー管と思われる突起物が太すぎる事で、実機の写真と比べて明らかに違っているため作り替えました。
この作業が終わり脚と脚収納カバー及びエンジン排気口を取り付け機体の組み立てが終了しました。
筋彫部分に墨入れを行いデカール貼り作業を行いました。
このデカール貼り作業でやはり気になっていた事が的中しました。それは、このキットのデカールの発色が良くなく、特に白の発色が淡く、更に機体の白に比べ黄ばんでおり、垂直尾翼にポジション番号「1」を貼ると機体の白と合っていませんでした。このためポジション番号のデカールを貼らずに塗装段階で表現した「1」のままにしました。塗装段階で表現した「1」は、デカールの白が淡いため垂直尾翼に塗ったブルーに負けてしまう心配から塗装段階から「1」を表現したのですが、この苦労が結果的に活きました。
全てのデカールを貼り終わってから半艶消しのクリアーでコーティングしました。その結果、ブルーが再び濃くなったように感じます。

完成後の感想はキットの出来はそこそこですが、航空自衛隊が誇るアクロバット飛行チーム「Blue Impulse」の美しい機体を表現するには、機体のブルーの部分を全てデカールがカバーしておらず、且つ発色が悪いデカールが問題と思いました。
今回の私の作品は、ブルーの部分を全て塗装したためデカールを使用していません。


同じアクロバット飛行チームの作品として本ブログ2月12日の作品15で紹介した、スイス防空軍所属の「Patrouille de Suisse」の鮮やかな赤と白のF-5Eと見比べてください。

また、3月28日の第59話で紹介した米空軍のアクロバット飛行チーム「Thunder Birds」を再び制作したくなってきました。