作品104 Hinde-E, 作品105 SU-25TM Frogfoot

Mil Mi-24 Hinde-E
ソビエト空軍  ハセガワ  1/72
ソビエトが誇る戦闘ヘリコプターで近接航空支援、対戦車戦や兵員輸送など広く使用されている。
この機種のシリーズは広く諸外国にも輸出されており日本のオーム真理教が上九一色村の施設に保有していたMi-17も基本構造が同じ機種。


Sukhoi SU-25TM Frogfoot
ロシア空軍  ズベズダ  1/72
現ロシアの主力攻撃機SU-25から派生した機種でSU-39とも呼ばれる全天候型対戦車攻撃機
地上からの攻撃に備えエンジン周辺や操縦席周りにチタン合金を使用し装甲性を高めている。 



第92話 アフガニスタン侵攻
オサマ・ビンラディンが指導するテロ組織アルカイーダを保護するイスラム原理主義組織タリバーンアフガニスタンから排除する名目で米国、英国等による「テロとの戦い」が2001年10月に開始され現在もアフガニスタンで一部継続しています。
この戦いとは別に1979年12月から1989年2月までの長い間ソビエトによるアフガニスタン侵攻が行われていました。ソビエトは当時のアミン大統領が独裁的な政治と聖職者との連携強化が共産政治に対抗する体制に感じられ、更にイランにおけるイスラム革命などにより中央アジアにおけるイスラム浸透を恐れていました。そのため隣国であるアフガニスタンのアミン政権を倒し親ソビエト政権を樹立させて早期に撤退する計画でアフガニスタンに侵攻しました。
圧倒的な地上機動部隊の展開で都市部の制圧はすぐに終わりましたがイスラム戦士と言われるムジャヒディンとの山岳地帯での戦いは想定しておらず本日紹介のMI-24攻撃ヘリコプターやSU-25攻撃機による攻撃を展開していました。当時は冷戦時代でもあり敵の敵は味方との論理で、米国はCIA等がムジャヒディンに対して携帯型地対空スティンガーミサイルの供給等を含め20億ドル以上の支援を行っていたそうです。このスティンガーミサイルによりMI-24ヘリコプターが300機以上撃墜されたと言われています。この経験からSU-25は地上からの攻撃に対して操縦席を守る為に厚さ24mmのチタン合金で装甲し、更に双発のエンジンの間にもチタン合金による隔壁を設けエンジンの生存性も高めた構造に改修しました。
結局ソビエトはこの戦いに勝利できず国連による撤退要求もあり、撤退することになりましたがこの戦いで国家財政が疲弊するばかりか多くの兵士が麻薬中毒になるなど社会の退廃化が進み結果的に3年後ソビエト連邦が崩壊しました。