第2218話 鎌倉の紅葉 その2


昨日福島県沖で発生した地震とその後の津波による大きな被害がなく、本当に良かったです。
朝方のテレビニュースは局により映像もアナウンスの仕方も違い興味深く見ることができました。


報道が落ち着いた頃には大変良い天気となり、再び鎌倉の紅葉を見に出かけました。
今回は鎌倉駅経由大塔宮までバスで出かけ、そこから徒歩で覚園寺(かくおんじ)の紅葉を見て、更に獅子舞まで足の伸ばす予定で出かけました。
覚園寺は自由に境内を散策できず、定時間にスタートするガイドと共に巡る方法をとっています。
スタートする時間まで入口にある愛染堂周辺の紅葉を鑑賞しました。愛染堂は昔、覚園寺近くにあった寺が廃寺となり、この場所に移設したそうですが、この前の小さな庭と紅葉が素敵です。


紅葉のピークはこれからといった印象でした。


リンドウの花と落ち葉のコントラストが素敵でした。


スタート時間になり年配のガイドが現れ、拝観中の注意を話されていた時に若い夫婦に連れられた幼児が少し愚図ったのに神経質に反応したのが気になりました。また、拝観料500円を払って入る覚園寺境内は自由に行動できないばかりか写真撮影が全て禁止となっており、写真を撮る人がいたらその場で案内を中止すると少し高飛車に話されたのが気に障り、拝観をやめようかと思いましたが、結局拝観料を払って中に入りました。
境内は鎌倉幕府2代執権の北条義時が最初に建て、その後室町時代足利尊氏が寄贈した梁が残る薬師堂内に安置された薬師三尊像と十二神将像が大変立派でした。十三仏やぐらは、朝の地震の影響があるかも知れないという理由で洞内に入れませんでした。
境内の大きなメタセコイアを含め紅葉はこれといって印象に残りませんでしたが、イチョウの黄色が青空に美しく映えていたのが強く印象に残りました。
残念ながらこれら全てが写真に残せずコスパ的には不満が残りました。
境内の出口で寺のパンフレットを出して100円ですという話を聞き、受け取りもせず境内を出ました。


覚園寺を出て鎌倉宮の境内を横切り、永福寺跡を通過して天園ハイキングコースの大平山山頂に向かう途中にある獅子舞に向かいました。
獅子舞は鎌倉の紅葉の名所ですが、雨で濡れた山道はぬかるみ大変な行程となりました。
途中の山道は鎌倉と思えないくらい鬱蒼とした緑に囲まれており、道の脇には清流が小さな滝のように連なっています。


苦労して獅子舞までたどり着きましたが、ここの紅葉は周りの木々と高さを争うように高く、木々の間から見える紅葉はまだこれからといった感じでした。


ぬかるみが益々ひどくなり、先に進むのをあきらめ元に戻ることにした途端に、足を滑らせ転倒するありさまで散々でした。
靴もズボンも泥だらけになりました。


帰る道筋に差し込んだ木漏れ日が美しく、慰めてくれているようでした。


鎌倉の紅葉2回目はあまり良い印象を得ませんでした。