第2013話 嘉手納基地のF-15C製作7


アカデミー製“F-15C MSIP II”の製作は、機体塗装の準備に取り掛かりました。


今回製作する機体は、沖縄県嘉手納基地所属第67戦闘飛行隊の物です。
この機体を実現させるための最大の問題は、付属のデカールにあります。
垂直尾翼に貼る部隊マークの「ZZ」と「67TH FS」のデカールが良くありません。
部隊マーク使われた文字色はグレーで、これにホワイトの影が付加されていますが、影に使われたホワイトの発色が良くないばかりか、印刷のずれがあります。


左右の尾翼でホワイトの影が文字に対して逆に配置されていますが、一方の影はグレーの文字から離れすぎており、他方はグレーの文字に隠れてしまっています。
この問題を解決する方法として新しい方法に挑戦することにしました。
  
影のホワイトを引き立てるために予め垂直尾翼にホワイトを塗り、これに部隊マークの大きさのマスキングを行ってから機体塗装を行い、機体塗装終了後に部隊マークのデカールを貼る方法にすることにしました。

幸いにもこのキットの垂直尾翼とその受け側の胴体パーツの合いが良いため、垂直尾翼単体で塗装作業を進めることにしました。
写真は左右の垂直尾翼パーツの外側にホワイト(Mr.COLOR #1)を塗った状態です。


デカールの部隊マークに合わせたマスキングテープを作成します。
デカールを保護するためにキット付属の透明袋に入れ、更にこの上にパッケージなどに使われていた薄い樹脂板をずれないように貼り付け、この樹脂板にマスキングテープを張りました。
写真はマスキングテープに「ZZ」のグレーの文字をトレースした状態です。


グレーの文字をトレースした後で、適度な距離を保って影の部分を書き加えました。同じように「67TH FS」のグレーの文字もトレースしてから影の部分を書き加えました。


文字の形が描かれたマスキングテープが完成しました。


垂直尾翼の所定の位置にマスキングテープを貼りました。


マスキングテープに描かれた文字にあわせて慎重にカットし、文字部分のマスキングが終了しました。