作品399 Bell Boeing MV-22B Osprey (修正版)


Bell Boeing MV-22B Osprey
海兵隊   ハセガワ   1/72
リコプターの様に垂直離発着ができ、中型の航空機のように高速で長距離飛行できるチルトローター方式の垂直離発着航空機として開発された輸送機。沖縄普天間基地所属VMM-265 'Dragons' 所属機。



第1781話 ハセガワ製OSPREY 再度完成
一度は完成したハセガワの‘MV-22B OSPREY’ ですが、ウオークウェイ(翼や胴体上面などにある点検用通路)の色が実機に比べ濃すぎていたのが気になり修正しました。
下の写真は修整前のものです。


ウオークウェイの色を薄く修正する方法は、前日の記事で紹介しています。
この修正版の写真を掲載するにあたり、その他の紹介記事は先に紹介した8月10日のものを再掲載することをお許しください。


昨年7月に初めて日本に陸揚げされ、多くの反対運動のなか沖縄の普天間基地に配備された‘Bell Boeing MV-22B Osprey’ は、ティルトローターを採用した垂直離着陸ができる輸送機です。
今回完成した機体は昨年普天間基地に配備されたアメリ海兵隊 第265中型ティルトローター飛行隊(VMM-265)のもので、部隊愛称は‘Dragons’ です。
このため、垂直尾翼に「竜」の文字が描かれています。

ティルトローター機はプロップローターと呼ばれる回転翼と一体となったエンジンナセルを固定翼両端に配し、このエンジンナセル全体を水平から垂直に可変させる機構を持っています。
このため、プロップローターを上にすることでヘリコプターのように垂直離発着ができ、前に倒すことで一般の航空機と同じように高速で水平飛行することができます。
ただし主翼が短いことから垂直に離陸後、水平飛行に移行する過程で主翼が十分な揚力を発生できる速度に達する前にプロップローターを前に倒すと安定した飛行ができない問題があるようです。

先月、第2陣のティルトローター飛行隊が岩国に12機到着し、内2機が既に普天間基地に配備されましたが、8月5日に発生した沖縄のキャンプハンセン基地内で墜落したヘリコプター事故の影響で配備が一時的に中断しています。
第2陣として配備される飛行隊は、今まで普天間基地に配備されていたヘリコプター部隊HMM-262‘Flying Tigers’ がチルトローター部隊に再編成され、VMM-262‘Flying Tigers’として生まれ変わることになります。
前記のキャンプハンセン基地内で発生したヘリコプター事故で上空から消火活動していた双発のヘリコプターがHMM-262‘Flying Tigers’のもので、この事故のおかげで飛行体の再編成が遅れることになりました。
再編成が終了すると垂直尾翼に虎柄が描かれ、機首あたりに虎の顔を描いた機体が出現するものと思われ、普天間基地のチルトローター部隊は竜・虎の二つの部隊になることになります。

キットの評価としてはパーツの合い、成形とも大変良好でした。ただし、一部派生する空軍型等への流用を考慮したためか不要なパーツ取付け用の突起があったり、あるべきパーツ取付け穴がなく平面取り付けとなっていることに不満が残りました。
デカールの発色は良好でしたが接着性が弱く、貼り付け後の浮きやシルバリングが発生し苦労します。デカールのソフターとセッターが必須となります。
また、大型で機体に貼るのに大変苦労したウオークウェイのデカールは、実機に比べ色が濃すぎるため修正が必要と思います。 












プロップローターを回転した状態。





付属のスタンドに取付けた状態。