作品386 Saab RF-35 Draken


Saab RF-35 Draken
デンマーク空軍   ハセガワ   1/72
スウェーデンのSAAB社が開発した迎撃戦闘機J-35の輸出向け偵察機
J-35は独自のダブルデルタ翼を採用した機体として有名。



第1634話 RF-35 ドラケン完成
セガワ製“RF-35 DRAKEN‘RECON DRAKEN’” が完成しました。

何とも派手な機体はデンマーク空軍第729飛行隊所属の偵察機です。
軍用機の機体塗装は迷彩色塗装を除けば基本的に左右対称のものが多いですが、今回製作した機体は全く異なっています。
ましてデンマーク空軍の標準塗装した機体に真っ赤なリボンを描くという発想はどこから生まれたのでしょうか?
北欧の国であることからクリスマスプレゼントのイメージなのかも(?)と勝手に想像しています。


‘RF-35 DRAKEN’のベースはスウェーデンのサーブ社が開発した‘SAAB J-35 DRAKEN’ で、世界で初めてダブルデルタ構造翼を採用した機体として有名です。
ダブルデルタ翼は胴体が主翼の一部としての働きを兼ねており、現在主流となっているブレンデッドウィングボディの先駆けと言われているそうです。
スウェーデンは冷戦時代、旧ソビエトに近いことから中立的な立場で北大西洋条約機構NATO)にも加盟せず独自の防衛体制を整えていました。
第二次世界大戦終結したばかりの1949年には亜音速で飛来する爆撃機に備えた迎撃機の開発を独自に開始しました。
当時としては夢のようなマッハ1.4の高速性能と高速道路での離発着が可能なSTOL性能だけでなく農家の倉庫に隠せるように主翼を取り外せる構造といった大変ユニークな要求のものでした。
この要求を受けて数々の試作を経てサーブ社が1955年10月に最初の量産機J-35Aを完成させました。その後もエンジンやアフターバーナーの改良により最大速度がマッハ2.0に向上したJ-35Dが完成し、更にレーダーや搭載装備の更新が行われ全天候迎撃戦闘機のJ-35Jへと発展させました。
デンマークはサーブ社からJ-35Dの輸出型戦闘機J-35XDと複座練習機のTF-35及び偵察機のRF-35を導入しているそうです。


キットの評価としてはパーツ数が少なく簡単に組み上げる事が可能でしたが、レジンパーツの成形や主翼付け根の成形に若干問題があり修正が必要でした。
また、デカールの印刷が薄く、発色に不安を感じたため赤いリボンと国籍マークを貼る所には下地としてホワイトの塗装を行った上にデカールを貼りました。このためか完成した機体のリボンなどの発色は良好になりました。









クリスマスが近いこともあり、家内が以前廃品を利用して製作したクリスマスツリーと一緒に並べてみました。