作品342 Lockheed Martin F-16D (Block 52+) Fighting Falcon


Lockheed Martin F-16D (Block 52+) Fighting Falcon
ポーランド空軍  ハセガワ  1/73
冷戦時代、東側共産圏諸国として西側NATO諸国と対峙していたポーランド空軍が米国から初導入した戦闘機。
F-16D (Block50)の改良型でコンフォーマルタンクとドーサルスパインという装備が追加されているため、米軍のF-16C,F-16Dと外見的に大きく異なっている。



第1220話 ポーランド空軍F-16D完成
ポーランドは第2次世界大戦後ソビエトを中心にした東欧共産諸国の軍事同盟であるワルシャワ条約機構に加盟し、西側の軍事同盟である北大西洋条約機構NATO加盟国と長いあいだ対峙していた国家でした。
1989年に総選挙により民主化に成功すると1993年にはロシア連邦軍を国内から全面撤退させ、1999年にはNATOに加盟することで軍事的に西側諸国に組みした形になりました。
更に2004年5月には欧州連合EU)に加盟するなど急激に西欧化した国家となりました。


そのポーランドが過去にソビエトから導入したMig-21の老朽化に伴う機種更新を計画し、英国、フランス、米国などから提案を受け、入札により選定する事になったそうです。
2003年4月米国が提案したF-16が採用され、その契約金額は35億ドルといわれています。この契約の中には単座のF-16C Block52+が36機、複座のF-16D Block52+が12機及びこれらの交換部品、ミサイル、爆弾まで含まれていました。
当時、米国が旧共産圏諸国に対する軍事面の契約としては最大規模になったそうです。

そんな経緯で導入した複座型の「Lockheed Martin F-16D(Block 52+) Fighting Falcon」が完成しました。
  
使用したキットはハセガワ製「Lockheed Martin F-16I Fighting Falcon ’Israei air foce’」をベースに一部ACADEMY製「Lockheed Martin F-16C Fighting Falcon」のパーツを流用し改造したものです。

デカールは「Twobobs」社製の「F-16C/D Polish Jastrzabs」を使用しました。

機体塗装の状況は前日までの記事で紹介しましたが、デカールを貼り組立て完成後に実機写真と見比べたところ、迷彩塗装に気になるところが見つかりました。
実機の迷彩部分は所々少し濃い色で縁取りされているものがあります。
http://www.airliners.net/photo/Poland---Air/Lockheed-Martin-F-16DJ/1666516/M/

何故そのようになったか判りませんが、この縁取りを何とか表現出来ないか考えた挙句、水性スミイレペン(オリーブドラブ色)で薄く書き加え、その上からクリアーを吹付けて表現しました。