第687話 GOLDEN DRAGONS製作1


機体の整形作業を行っています。
このキットは金型の問題と思えるへこみがあり、前日の記事で紹介しました操縦席後部の機体の背中に当たる部分と機首のレドームに繋がる部分が少しばかり「へこみ」があるため、パテで盛り合わせて表面を整えています。


垂直尾翼についてはキットのまま組立てると胴体の縁より少しばかり内側に取付きます。
実機の写真を見ると、胴体側面からそのまま垂直尾翼に立ち上がっているように見えます。そのため、胴体上面パーツに開けられた垂直尾翼取付用の穴を胴体側面側に広げてできるだけ垂直尾翼が胴体側面に近い位置に取付けています。
垂直尾翼の位置をずらして取付けたため垂直尾翼内側には胴体部分と隙間ができてしまいます。この隙間もパテで埋めて修正する必要があります。


次に、風防ガラスの整形不良修正を紹介します。
このキットの風防パーツは2分割されています。この後部パーツの間口が狭まっており胴体側に取付けると内側に入り込んでしまいます。
下の写真では内側に入り込んだ部分が判るように黒くマーキングペンで着色してみました。


以前は、内側につっかい棒を入れて間口を広げて接着したこともありますが、細かなヒビが生じてしまうなど失敗を繰り返しました。
現在は、熱を加えて修正する方法にしています。
ヤカンでお湯を沸かし、この蒸気をあてて熱を加えて修正しています。
この方法は火傷の心配と加熱しすぎて大きく変形してしまう危険性があるので注意深く行う必要があります。


少しずつ加熱して間口を広げて胴体パーツと合わせていきます。
下の写真が整形後のものです。