作品282 Convair F-106A Delta Dart


Convair F-106A Delta Dart
米空軍  ハセガワ  1/72
F-102A Delta Dagger の発展型として開発された全天候迎撃戦闘機。
当時の米本土半自動化迎撃システムSAGEと連携したコンピュータを搭載した高度な迎撃能力を持っている。


第677話 F-106A完成
米空軍のデルタ翼(三角翼)戦闘機第2弾F-106A が完成しました。
今回のF-106Aは前作のF-102Aと同様、ハセガワ製の大変古いキットですが、今まで製作したことがないものでした。
F-106AとF-102Aはハセガワの同じ頃の製品であり、パネルラインが凸モールドになっているものです。
今回のF-106Aも胴体内部にミサイル収納庫(ウェポンベイ)があり、収納庫の扉を開けて内部のミサイルを見せることができるようになっています。
前作のF-102Aでウェポンベイを開けて製作しており、今回は扉を閉じてミサイルが見えない形で製作しました。
このキットの個人的な評価は全体のシルエットについては良好な部類に入ると思いますが、脚等の細部は古いキットでもあり今一歩という印象です。
今回製作した機体は「航空宇宙防衛軍団 第49戦闘迎撃飛行隊」の米国建国200年記念塗装機です。


F-106Aは前作のF-102Aと同じくコンベア社がソ連の長距離爆撃機を迎撃する戦闘機として開発したもので、F-102Aの発展型として当初F-102Bと呼ばれていたそうです。
エンジンの推力が50%強化され、マッハ2の速度を誇る迎撃戦闘機となりました。
当時米国本土を防衛するシステムとして半自動の迎撃システムSAGEを整備しており、このシステムにリンクしたヒューズ社のMA-1というコンピュータを機体に搭載して高度な迎撃能力を有していたそうです。
固定武装を持っておらず、胴体内部に1.5KT級の核爆弾をつけた非誘導ミサイルAIG-2 ジニー1発とAIM-4F/G スーパーファルコン4発を搭載できたそうです。

F-102Aと外観上の違いは、垂直尾翼の先端がカットされ、胴体側面の空気取入れ口位置が後退しているほか、エンジン排気口部分などが変わっています。