作品281 Convair F-102A Delta Dagger

Convair F-102A Delta Dagger
米空軍  ハセガワ  1/72
米ソの冷戦時代が始まった1949年に開発が開始された機種で、ソ連核武装した爆撃機が米本土を飛来することに備えた迎撃戦闘機として開発された。
1955年から量産され、米本土だけでなくNATO諸国や日本にも配備されていた。


第671話 F-102A 完成
米空軍のデルタ翼(三角翼)戦闘機第1弾F-102A が完成しました。
セガワ製のこのキットは大変古い物ですが、今まで製作したことがありませんでした。
同じデルタ翼のF-106A のキットは模型屋さんで見かける機会がありますがF-102Aについては最近模型屋さんで見かける事がありませんでした。
今回初めて製作した感想は、古い凸モールドキットですが意外と各パーツの合いが良かったと思います。
何より製作しやすかったのは、胴体内部に設けられた武器収納庫が分離しており、胴体に填め込む方式になっていた事で、塗装も大変楽でした。
但し、車輪についてはタイヤ部分のモールドが中心軸からずれているのに驚きました。
今回のキットは同じ世代の古い金型で作られたF-106Aキットと抱き合わせ商品として販売したこともあり、メーカーの良心?としてデカールだけは発色の良いものになっていたことを評価します。


F-102Aを開発したコンベア社は第2次大戦中にB-24を開発したコンソリデーテッド・エアクラフト社とヴァルティ・エアクラフト社が合併して設立された航空機製造会社で、コンベア880等の旅客機も製作していました。後にF-16を開発したGeneral Dynamics社に買収された会社です。

F-102Aは米空軍が1949年にソ連核武装した長距離爆撃機が米本土に飛来する事を想定し、これを迎撃する戦闘機として検討を開始したもので、1951年にコンベア社が開発契約を結び誕生しました。
ところが、初期の段階で当初予定した水平飛行での音速越えが達成できず、エンジンだけでなく機体の変更を加えながら1955年にやっと量産化されるようになったそうです。
最新のF-22ラプターがレーダーに映らないようにミサイルなどの装備が胴体内部に収納されていますが、F-102Aは音速を実現するために装備を胴体内部に収納しているようです。
  
私が中学か高校生の頃に横田基地の開放日にF-102Aを基地内で見たような気がします。当時はカメラを所有していなかったため写真が残っていませんが、アメリカのテレビドラマ「ルート66」で活躍していたシボレー・コルベット・ステイングレ−が滑走路を疾走するなど、アメリカ人の豊かな生活を垣間見て圧倒された記憶があります。
今年は8月22日、23日に「横田基地日米友好祭」が開催されるようです。