作品274 English Electric Lightning F.53


English Electric Lightning F.53
サウジアラビア王室空軍  トランペッター  1/72
今では珍しいエンジンを縦置きに配置し、三角翼の後縁を切り落としたような特徴的な主翼を持った英国製戦闘機。加速性、運動性が優れていたが搭載できる兵器が少なく、航続距離も短いという問題があった。
デカールはMODEL ALLIANCE DECALS の物を使用。



第623話 珍しい国のメタボ戦闘機完成
サウジアラビア王室空軍(サウジアラビア王国空軍という表現を訂正しました)所属のEnglish Electric Lightning F.53が完成しました。
下腹部が張り出したメタボリックな機体が私とよく似ています。


今回使用したデカールは発色が良く密着性にも問題がありませんでした。
このデカールは“Aviation Workshop Publications Ltd”発行の“MODEL ALLIANCE DECALS ”という製品で、実際にデカールを製作しているのは“CARTOGRAF”社でした。


垂直尾翼に描かれた国旗はイスラム教を表す緑の地に、「アラーの他に神はなし。ムハンマドはアラーの使徒である」というシャハーダ信仰告白)を表現したアラビア文字とメッカおよびイブン=サウードの勝利を表している剣を描いているそうです。
主翼や機首に描かれた紋章はサウジアラビアの国章を模式化したもので2本の剣とヤシの木が描かれています。


サウジアラビア王室空軍は防空戦闘用として34機のEnglish Electric Lightningを所有していましたが、1981年から導入を開始したMcdonnell Douglas F-15C及びF-15Dに更新されています。
更にサウジアラビア王室空軍は1991年の湾岸危機に際して自国内の基地を米国に使用させた見返りにF-15の更に対地攻撃能力を高めたF-15Eを米国に要求しましたが、こちらは米議会イスラエル保護派の反対があったため、対地攻撃能力を限定したF-15Sの供給を受けています。
サウジアラビア王室空軍は他に2007年4月19日のブログで紹介した対地攻撃用Panavia Tornado Gr Mk.1の更新機として、英国から最新式Eurofighterの導入を進めています。


このLightning の開発・製造会社である英国のEnglish Electric社の航空機部門は、国策会社であるBAC社に統合されたためBAC Lightning とも呼ばれています。