第600話 CF-18 製作4


カナダ空軍のCF-18 Hornetのデカール貼り作業を行っています。
まだ細かな部分が残っており完成はしていません。

Leading Edge Models社のデカールは今回始めて使用するもので発色や強度が大変気がかりでした。
今回使用した“CAF CF-18 NORAD 50th 2008 Demo”のデカールは、垂直尾翼外側の地球を模した図柄のデカールとその他で使用するデカールが別用紙となっており、違う製法で作られているようです。下の写真は現在までの残り部分です。


一般のデカールは台紙の上に透明なフイルム状のベースがあり、この上に図柄が印刷されていますが、垂直尾翼外側の図柄部分は今まで経験がない厚手の白い台紙に直接印刷されており、この台紙から図柄部分だけを切り出して使用するものでした。切り出した物を水に漬すと短時間で図柄部分が分離し、透明フイルムなしの厚手の白いベースに印刷された図柄をそのまま機体に貼り付けるようになっています。
最初は図柄部分が厚く密着性に問題があると思いましたが、Mr.マークセッターを使用することで問題なく貼ることができました。
感心したのは白いベースに印刷されている為か、大変発色が良く貼付け時の安定性にも優れていると思いました。


逆にその他の部分に使用するデカールは、透明フイルム部分が薄く強度が弱いため、機体に貼るのが大変なところがありました。
なお、垂直尾翼外側の地球図柄のデカールは「Hasegawa製キット」用と「Academy製キット」用の2種類用意されているのに感心しました。その理由は両社のキットで垂直尾翼の大きさが少し異なっているためと思います。

今回のデカールには、空気取り入れ口用カバーとエンジン排気口用カバーに描かれたカナダ国旗のカエデの絵があった為、急遽プラ板を利用して両方のカバーを手作りしてデカールを貼りました。なお、カバーは取り外しが出来るように嵌め込み式にしました。
空気取り入れ口用カバー


エンジン排気口用カバー