第588話 六義園のしだれ桜


昨日7時半過ぎに家を出て、実家に寄り兄夫婦と共に多摩霊園に墓参に出かけました。
例年春の墓参は彼岸をずらし、桜が咲く頃に出かけているのですが今年は花冷えが続いていた事もあり、まだ2分咲といったところでした。
お墓の場所の目印になっていた近くの大きな松の木が伐採されており、少し迷いましたが無事墓参を済ませ実家に戻ることが出来ました。
  
実家に兄夫婦を届けた後、実家にほど近い「六義園(りくぎえん)」に出かけました。
六義園は五代将軍 徳川綱吉の時代に川越藩主 柳沢吉保が元禄15年(1702年)に築いた大名庭園として有名です。
周辺のコインパーキングに車を駐車し、JR駒込駅近くの染井門に向かいました。

染井門は混雑していましたが、ここから入ろうとしたら係員から並んでくださいと言われました。


染井門は庭園の角地にあるため、庭園の側壁に沿って並んでいる人達に気がつきませんでした。染井門の側壁には見渡す限りの長蛇の列が出来ているのにビックリ。  


ここで諦めて帰ろうとしましたが、駅から離れた所にあるもう一つの入口に向かってみました。
入口も混雑していましたが、お巡りさんからこの時期の土日はいつも混雑していることと、ライトアップしている夜の方が人が進まないためにもっと混雑していることを聞き、我慢して並ぶことにしました。


染井門の列より遙かに短い列に並ぶと意外に早く庭内に入れました。


入口の近くにある有名なしだれ桜は満開の状態で、沢山の人達が記念写真を撮っていました。
このしだれ桜は高さ約13m、幅約17mの「エドヒガン」という品種が変化したものだそうです。


しだれ桜には花の蜜を求めて小鳥が群れをなして集まっていました。
家内が「メジロなの?ウグイスなの?」と言うと、近くにいたカメラマンが「ウグイスは花の蜜を採らないし、人前に姿を現さない。ここに集まっているのはメジロです。」と丁寧な説明をしてくれました。


庭園内部の池に浮かぶ中の島周辺の景色は素晴らしいです。


こぶしの木にも真っ白な花が咲いていました。


ソメイヨシノ」の桜は2〜3分咲といったところでした。



池にはカルガモや川鵜などの水鳥が沢山集まっていました。
その中でひときは目に付いたのは「キンクロハジロ」という鳥で、アニメの世界だったら「チョイ悪なギャング」といったキャラに感じました。


池の中には多くの亀と鯉が泳いでいます。


庭内には「この上にも枝垂れ桜あり」と書かれた看板がありましたが、木の枝振りが悪いためか、誰も関心を示していませんでした。
そこで「この木はシダレ桜というよりイジケ桜と命名する。」と家内に伝えました。
庭内で販売していた「しだれ桜羊羹」をお土産に買って帰りました。


六義園ツツジや紅葉の名所としても有名な所です。これらの盛りの時期にまた訪れたいと思います。