作品254 de Havilland Sea Vixen FAW 2/2D

de Havilland Sea Vixen FAW 2/2D
英海軍  エクストラキット  1/72
イギリスのde Havilland社が開発したイギリス海軍向け全天候艦上戦闘機
パイロットとレーダー操作者が並列に座る構造で、パイロットの風防とレーダー操作者の窓が独立して配置された変わった機種。


第493話 Sea Vixen完成
息子が見つけてきたde Havilland Sea Vixen FAW 2/D3が完成しました。

この変わった機種の元になったものは、英国のde Havilland社が英国空軍向けに開発し、1951年に初飛行したVixenという機種だそうです。
このVixenは初飛行の翌年、英国のファーンボロ航空ショーでデモ飛行中に空中分解し、多くの犠牲者を出したことで空軍の採用が取り消された曰わく付きのものです。
このVixenを改良し、海軍の航空母艦用に改造したものがSea Vixenで、1959年に部隊配属され1972年まで使用されていました。


とにかく変わった機体で、双胴の機体というだけでなく、機体を上から眺めると左右対称でなく、操縦席が胴体中心より左側に配置され、レーダー操作者の席はその右側に配置された天窓を持った部屋として独立しています。
機体には固定武装がなく、空対空ミサイルを装備しているだけです。この頃の戦闘機は米国のF-4も同じく機関砲を装備していませんでした。


キットとしての評価は、今までの製作過程で述べましたがとにかく苦労しました。
パーツをはめたり、取り付けるための穴がなく、位置決めや固定に問題があります。
胴体下面に取り付けるフィンの位置が具体的に表現されていないため、フィンを取り付け塗装を済ませてから実機と違う事に気づき、やり直すはめになりました。
脚の固定にも問題があり、強度的に不安が残りました。
デカールの発色は問題がありませんが、余りに薄いため苦労しました。


今回は特徴ある機体を紹介するため写真を豊富にアップします。