第272話 とげぬき地蔵


久々に私の実家がある巣鴨に行ってきました。
実家に行く時、よく昼食で立ち寄る大塚駅近くの「広州市場」といラーメン屋さんで、名物の塩ワンタンメンを食べてきました。


このお店のワンタンメンはスープが美味しくワンタンも大きいのが特徴で、いつもラーメン鉢に何も残さず完食してしまいます。


実家は巣鴨の地蔵通商店街の近くにあり、商店街に立ち寄ってきました。
地蔵通商店街は、「おばあちゃんの原宿通り」と呼ばれており、毎月四の付く日は縁日が開かれ、多くの人達が訪れてきます。


ここはテレビでお年寄りへのインタビューが度々紹介される名所となっています。
家内と一緒に地蔵通りを歩いていると、取材陣がお年寄りにインタビューしているところをよく見ますが、残念ながら私たちはインタビューを受けたことがありません。ここでは、まだ年寄りに含まれていないようです。
いつの日かインタビューを受ける時が来て、ショック受けることになると思いますが、そんなに先ではないかもしれません。


地蔵通りの由来となった、とげぬき地蔵高岩寺というお寺の境内にあります。

いつも山門の前で托鉢をしているお坊さんがいますが、高岩寺のお坊さんなのか不思議に感じています。
お坊さんが自分の寺の山門に立って托鉢するだろうか?・・違うとしたら他人の山門で営業するのは営業妨害とならないのか?・・・と、くだらない事を考えてしまいます。



とげぬき地蔵は、とげ(やまい)を取り除いてくれると言われ、家族や自分の病を持った処をお地蔵さんの部位に置き換え、昔はタワシで磨いて回復するように祈願していました。
長い間タワシで磨いたため、石でできたお地蔵さんがツルツルになってしまいました。現在のお地蔵さんは作り替えたもので、以降タワシの使用が禁止され、現在は布で拭くようになりました。
昔、私もタワシで一度だけお地蔵さんを磨いたことがあります。それは家内が長男を出産する為に厳冬の能登に帰っていて、いよいよ生まれるとの連絡を受けた時に安産を祈願して夜中に磨いてきました。


 少しばかり商店街の名物を紹介します。


いつの間にか「塩大福」がとげぬき地蔵商店街の名物になりました。「塩大福」を扱っている店が現在3軒あり、色々なテレビ番組で取り上げられ、どの店も紹介されたときの写真を店頭に並べて有名になったものと思います。
他にも昔から「地蔵最中」や「金太郎飴」など伝統的な店舗があるのですが、あまり有名にはなっていません。



お年寄りの衣料を中心に多くの衣料品を取り扱う店で、ここの名物は元気が回復すると言われる真っ赤な下着で、「日本一の赤パンツ」が店頭に山のように並べて売られています。
店のマスコットは「蛙」で、看板に蛙の絵が書かれ、その下に「若ガエル」と書かれており、この店の特徴を表しています。


この街に合ったタレントショップもちゃんとあります。


最後に、他の街ではあまり見ない医者の看板です。


帰路、ピアニストの榊原記保子さんのブログで紹介されていた地下鉄茗荷谷駅近くの「イルサッコバックス」というバック屋さんに寄り、家内がバックを一つ購入してきました。